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口早
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くちばや
ふりがな文庫
“
口早
(
くちばや
)” の例文
……「やあ」と
洋杖
(
ステツキ
)
をついて
留
(
と
)
まつて、
中折帽
(
なかをればう
)
を
脱
(
と
)
つた
人
(
ひと
)
がある。すぐに
私
(
わたし
)
と
口早
(
くちばや
)
に
震災
(
しんさい
)
の
見舞
(
みまひ
)
を
言交
(
いひかは
)
した。
花月
(
くわげつ
)
の
平岡權八郎
(
ひらをかごんぱちらう
)
さんであつた。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
とお嬢様は
口早
(
くちばや
)
に云つた。山崎は目で
点頭
(
うなづ
)
いて駆けて行つた。平井は其跡を追つて行かうとした拍子に、手に
持
(
もつ
)
たお
納戸
(
なんど
)
のとクリイム色のと二本の傘を下に
落
(
おと
)
した。
御門主
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
『
不必要
(
ふひつえう
)
、
勿論
(
もちろん
)
、
左樣
(
さやう
)
』と
王樣
(
わうさま
)
は
口早
(
くちばや
)
に
云
(
い
)
つて、
尚
(
な
)
ほも
低聲
(
こゞゑ
)
で
獨語
(
ひとりごと
)
を
申
(
まを
)
されました、『
不必要
(
ふひつえう
)
——
不必要
(
ふひつえう
)
——
不必要
(
ふひつえう
)
——
不必要
(
ふひつえう
)
——』と
宛
(
あだか
)
も
何
(
ど
)
の
詞
(
ことば
)
が
最
(
もつと
)
も
善
(
よ
)
く
發音
(
はつおん
)
されるかを
試驗
(
しけん
)
するやうに。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
私は余りに駆けたので、
急込
(
せきこ
)
んで、
碌々
(
ろくろく
)
声も出なかったが
口早
(
くちばや
)
に
黄色い晩
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
が、娘は遮るやうに、
口早
(
くちばや
)
に
言葉
(
ことば
)
を続けました。
三つの指環
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
「
母樣
(
おつかさん
)
は
何
(
ど
)
うした、うむ、
母樣
(
おつかさん
)
は、
母樣
(
おつかさん
)
は。」と、
見張員
(
みはりゐん
)
が
口早
(
くちばや
)
に
尋
(
たづ
)
ね
出
(
だ
)
した。なきじやくりをしいしい
迷子
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
余り聞きたく無い事であつたから鏡子は
口早
(
くちばや
)
に云つてしまつた。
帰つてから
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
「えゝ、
申兼
(
まをしか
)
ねましたが、
其
(
それ
)
が
其
(
そ
)
の、
些
(
ち
)
と
道
(
みち
)
なりませぬ、
目上
(
めうへ
)
のお
方
(
かた
)
に、
身
(
み
)
も
心
(
こゝろ
)
もうちこんで
迷
(
まよ
)
ひました、と
云
(
い
)
ふのは、
對手
(
あひて
)
が
庄屋
(
しやうや
)
どのの、
其
(
そ
)
の、」と
口早
(
くちばや
)
に
云
(
い
)
ひたした。
片しぐれ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
茶の間と店の敷居で
留
(
と
)
めて、立ち身のなりで
口早
(
くちばや
)
なものの言いよう。
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と
男
(
をとこ
)
は
口早
(
くちばや
)
に
言
(
い
)
ひ
續
(
つゞ
)
けて
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
口早
(
くちばや
)
に
言足
(
いひた
)
した。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
早
常用漢字
小1
部首:⽇
6画
“口”で始まる語句
口惜
口
口吻
口説
口髭
口籠
口許
口上
口調
口々