“くちばや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
口早78.6%
口疾14.3%
口速7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とお嬢様は口早くちばやに云つた。山崎は目で点頭うなづいて駆けて行つた。平井は其跡を追つて行かうとした拍子に、手にもつたお納戸なんどのとクリイム色のと二本の傘を下におとした。
御門主 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
お勢は返答をせず、只何か口疾くちばやささやいた様子で、忍音しのびねに笑う声が漏れて聞えると、お鍋の調子はずれの声で「ほんとに内海うつ……」「しッ!……まだ其所そこに」と小声ながら聞取れるほどに「居るんだよ」。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「ああ、おつぎ/\ちつつてゝくろえ、れえゝものすから」かね博勞ばくらう口速くちばやけた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)