トップ
>
双親
>
ふたおや
ふりがな文庫
“
双親
(
ふたおや
)” の例文
そこで彼は
敵打
(
かたきうち
)
の
一行
(
いっこう
)
が熊本の城下を離れた
夜
(
よ
)
、とうとう一封の書を家に遺して、彼等の
後
(
あと
)
を慕うべく、
双親
(
ふたおや
)
にも告げず家出をした。
或敵打の話
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
予もそんな孝行をして見たいが子孝ならんと欲すれども父母
俟
(
ま
)
たずで、海外留学中に
双親
(
ふたおや
)
とも冥途に往かれたから今さら何ともならぬ。
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
その戸口には
錠
(
じょう
)
がかかっています。
双親
(
ふたおや
)
は、どうしてこんな家がひょっこり建ったのだろうとふしぎでたまりませんでした。ウイリイは
黄金鳥
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
○
茲
(
ここ
)
に
吾
(
わ
)
が
住
(
すむ
)
近在
(
きんざい
)
に
后谷村
(
ごやむら
)
といふあり。此村の弥左ヱ門といふ
農夫
(
のうふ
)
、
老
(
おい
)
たる
双親
(
ふたおや
)
年頃
(
としごろ
)
のねがひにまかせ、秋のはじめ信州善光寺へ
参詣
(
さんけい
)
させけり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
おめえが名主様のお
倅
(
せがれ
)
だとは今はじめて承知したが、何も、
双親
(
ふたおや
)
まで引ッぱり出して怒ることはあるまい。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
十九の年に
双親
(
ふたおや
)
の勧めるまゝに、処女の純潔を彼に捧げてから今まで、必ずしも幸福に充ちてはいなかったけれども、彼女は夫に愛を持ちながら信仰の生活を続ける事が出来た。
支倉事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
初めに己が洗い
浚
(
ざら
)
い
饒舌
(
しゃべ
)
ってしまって、それから向うが話し出した。まるでずっと昔から知り合っている
中
(
なか
)
のように、極親密に話したのだ。子供の時の事も聞いたし、
双親
(
ふたおや
)
の事も聞いた。
家常茶飯 附・現代思想
(新字新仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
謠
(
うたへ
)
る樣に
取計
(
とりはから
)
ふ可し夫も五日の中に限りぬ
設
(
も
)
し日限を過す時は我も
堪忍
(
かんにん
)
爲難
(
しがた
)
ければ
双親
(
ふたおや
)
に向ひ此事を
詳細
(
くはしく
)
云て意中を聞ん
和郎
(
そなた
)
も是を心得てと
嚴重
(
きびしく
)
云れて忠兵衞は
詮方
(
せんかた
)
なけれど言受し部屋を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
双親
(
ふたおや
)
ない子は
十五夜お月さん
(旧字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
○
茲
(
ここ
)
に
吾
(
わ
)
が
住
(
すむ
)
近在
(
きんざい
)
に
后谷村
(
ごやむら
)
といふあり。此村の弥左ヱ門といふ
農夫
(
のうふ
)
、
老
(
おい
)
たる
双親
(
ふたおや
)
年頃
(
としごろ
)
のねがひにまかせ、秋のはじめ信州善光寺へ
参詣
(
さんけい
)
させけり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
双親
(
ふたおや
)
と共に熱心な
天主教
(
てんしゆけう
)
の信者である姫君が、悪魔に
魅入
(
みい
)
られてゐると云ふ事は、
唯事
(
ただごと
)
ではないと思つたのである。
悪魔
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ああ自分も、
双親
(
ふたおや
)
を持った人の子ぞ……と思って、どんなに嬉しかろうと思います
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
が、姫君も姫君の
双親
(
ふたおや
)
も、信長の望に応ずる事を喜ばない。そこでうるがんは姫君の為に、言を悪魔に
藉
(
か
)
りて、信長の暴を
諫
(
いさ
)
めたのであらうと云ふのである。
悪魔
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
(御機屋の事初編に委しく記せり)手を
停
(
とゞ
)
め
居
(
を
)
れば日限に
後
(
おく
)
る、娘はさらなり、
双親
(
ふたおや
)
も此事を
患
(
うれ
)
ひ
歎
(
なげ
)
きけり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
また、お蝶も、こういう所で育ったせいか、
数奇
(
さっき
)
な
双親
(
ふたおや
)
の血を
交
(
ま
)
ぜた心に、因果な本能が
醸
(
かも
)
されたものか、とかく悪魔的な行為を好む性格が、男によって、一層早く芽を出して来つつあります。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
(御機屋の事初編に委しく記せり)手を
停
(
とゞ
)
め
居
(
を
)
れば日限に
後
(
おく
)
る、娘はさらなり、
双親
(
ふたおや
)
も此事を
患
(
うれ
)
ひ
歎
(
なげ
)
きけり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
彼女は
双親
(
ふたおや
)
を覚えていない。生まれた所の様子さえ、もう全く忘れている。
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
双親
(
ふたおや
)
皈
(
かへ
)
り来りて
膝
(
ひざ
)
を
双
(
ならべ
)
て人の家に
在
(
あ
)
らんは心も安からじとて
諾
(
うけがは
)
ず。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
双親
(
ふたおや
)
皈
(
かへ
)
り来りて
膝
(
ひざ
)
を
双
(
ならべ
)
て人の家に
在
(
あ
)
らんは心も安からじとて
諾
(
うけがは
)
ず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
双
常用漢字
中学
部首:⼜
4画
親
常用漢字
小2
部首:⾒
16画
“双”で始まる語句
双
双手
双六
双生児
双方
双眸
双子
双眼鏡
双肌
双児