代表だいへう)” の例文
ひかけて、ぐつとつまると、しろのづぼん、おなじ胴衣どうぎのたけこれにかなつて風采ふうさいがつた、しや代表だいへう高信たかのぶさん、かたはらよりすゝでゝ
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
小六ころく幾分いくぶん安之助やすのすけ利害りがい代表だいへうしてゐるやう口振くちぶりであつた。それから三にんあひだに、しばらく談話だんわ交換かうくわんされたが、仕舞しまひ
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
大野おほの——和田わだ——野中のなか——それから新聞記者しんぶんきしや代表だいへうして、水谷みつたにおよといふ順番じゆんばんである。
二人ふたり容易よういかうとはしなかつた。仕舞しまひに、では若旦那わかだんながみんなを代表だいへうしてくがからうといふことになつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
御懇情ごこんじやうはもとよりでございますが、あなたは保勝会ほしようくわい代表だいへうなすつて、みづうみ景勝けいしよう顕揚けんようのために、御尽力ごじんりよくをなすつたので、わたしが、日日社にちにちしやより旅費りよひ頂戴ちやうだいおよんで、遥々はる/″\出向でむきましたのも
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かれ自分じぶん御米およね生命らいふを、毎年まいとし平凡へいぼん波瀾はらんのうちにおく以上いじやうに、面前まのあたりたいした希望きばうつてゐなかつた。かうしていそがしい大晦日おほみそかに、一人ひとりいへまもしづかさが、丁度ちやうどかれ平生へいぜい現實げんじつ代表だいへうしてゐた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)