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些少
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ちつと
ふりがな文庫
“
些少
(
ちつと
)” の例文
僕
(
ぼく
)
ね、あのウだつてもね、
先生
(
せんせい
)
、人だつて、
大勢
(
おほぜい
)
で、
皆
(
みんな
)
が
体操場
(
たいさうば
)
で、てんでに
何
(
なに
)
かいつてるのを
遠
(
とほ
)
くン
処
(
とこ
)
で
聞
(
き
)
いて
居
(
ゐ
)
ると、
何
(
なに
)
をいつてるのか
些少
(
ちつと
)
も
分
(
わか
)
らないで
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
『いえ。』と叔父は対手の言葉を
遮
(
さへぎ
)
つて、『全く
是方
(
こちら
)
の
不注意
(
てぬかり
)
から起つた事なんで、
貴方
(
あんた
)
を
恨
(
うら
)
みる筋は
些少
(
ちつと
)
もごはせん。』とそれを言へば、
先方
(
さき
)
は
猶々
(
なほ/\
)
痛み入る様子。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
お專に
話
(
はな
)
し早々御
駕籠
(
かご
)
へ
直
(
すぐ
)
に願はんといふにお專は
甚
(
いた
)
く
打喜悦
(
うちよろこ
)
び天へも登る心にてそんなら是より
些少
(
ちつと
)
もはやくと
直
(
すぐ
)
に與惣次と同道なし中仙道の
追分
(
おひわけ
)
へ出て聞けば明日は
當驛
(
たうえき
)
晝御膳
(
ひるごぜん
)
なりと言ふゆゑ與惣次お專は
漸々
(
やう/\
)
胸
(
むね
)
落付
(
おちつけ
)
願
(
ねが
)
ひ書を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
木
(
き
)
だの、
草
(
くさ
)
だのだと、
風
(
かぜ
)
が
吹
(
ふ
)
くと
動
(
うご
)
くんだけれど、
茸
(
きのこ
)
だから、あの、
茸
(
きのこ
)
だからゆつさりとしもしませぬ。これが
智恵
(
ちゑ
)
があつて
釣
(
つり
)
をする
人間
(
にんげん
)
で、
些少
(
ちつと
)
も
動
(
うご
)
かない。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
『何だねえ、今始めたばかりぢや無いか。まだ、君、垢が
些少
(
ちつと
)
も落ちやしない。』
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
(
何
(
なん
)
でございますか、
私
(
わたし
)
は
胸
(
むね
)
に
支
(
つか
)
へましたやうで、
些少
(
ちつと
)
も
欲
(
ほ
)
しくございませんから、
又
(
また
)
後程
(
のちほど
)
に
頂
(
いたゞ
)
きましやう、)と
婦人
(
をんな
)
自分
(
じぶん
)
は
箸
(
はし
)
も
取
(
と
)
らずに
二
(
ふた
)
ツの
膳
(
ぜん
)
を
片
(
かた
)
つけてな。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
何
(
なに
)
、さういふ
様子
(
やうす
)
の
見
(
み
)
えるのは、つひ
四五日前
(
しごにちまへ
)
からで、
其前
(
そのさき
)
には
些少
(
ちつと
)
もこんなことはありはしなかつた。
帰
(
かへ
)
つて
母様
(
おつかさん
)
にさういつて、
何故
(
なぜ
)
だか
聞
(
き
)
いて
見
(
み
)
やうと
思
(
おも
)
つたんだ。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「さあ、これでもお
敷
(
し
)
きなさい、
些少
(
ちつと
)
はたしになりますよ。さあ、」
三尺角拾遺:(木精)
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
些
漢検準1級
部首:⼆
7画
少
常用漢字
小2
部首:⼩
4画
“些”で始まる語句
些
些細
些事
些々
些末
些中
些程
些子
些細事
些前