一例いちれい)” の例文
有史以前ゆうしいぜんには噴火ふんかした證跡しようせきゆうしながら、有史以來ゆうしいらい一回いつかい噴火ふんかしたことのない火山かざんかずはなか/\おほい。箱根山はこねやまごときがその一例いちれいである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
あとほうは、これにくらべるといくらか露骨ろこつに、西行さいぎよう氣持きもちをしすぎてゐるが、こゝまでつっこんでうたつたひとがないものですから、一例いちれいとしてあげました。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
たゞいまでも馬來半島まれいはんとうのある野蠻人種やばんじんしゆは、えだうへいへつくつてんでゐますが、これなどは、いまつたように、人間にんげんがぢかに森林しんりんなかにゐた習慣しゆうかんのこつたはつた面白おもしろ一例いちれいです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
そしてまた海岸かいがんばかりでなく、湖水こすいそばなどにも淡水産たんすいさん貝殼かひがら出來できてゐる貝塚かひづかがあるのであります。遠江とほたふみ蜆塚しゞみづかなどはその一例いちれいで、しゞみ貝殼かひがらなどがあるので、こんながつけられたのです。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
このひとにはうたうへに、まだいろ/\のこゝろみがあつて、おもしろいことをしてゐるが、その一例いちれいをあげると
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
此外このほかはゞわづか一二寸程いちにすんほど地割ぢわれが開閉かいへいしたことをしるしたものはないでもないが、それも餘計よけいはない。一例いちれいげるならば、西暦せいれき千八百三十五年せんはつぴやくさんじゆうごねん南米なんべいチリ地震ぢしんである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
このひとうたは、大人おとなでなければわからない氣持きもちをあまりみすぎてゐるので、今度こんど説明せつめいをすることは出來できないが、一例いちれいをあげると、自分じぶんしたしくつきあつてゐたひと
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)