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ねぢき
語句 | 割合 |
拗切 | 33.3% |
捩断 | 33.3% |
捻切 | 33.3% |
蒸暑い
中にも
凡てが
水の
樣な
月の
光を
浴びて
凉しい
微風が
土に
觸れて
渡つた。おつぎは
臼から
餅を
拗切つて
茗荷の
葉に
乘せて
一つ/\
膳へ
並べた。
それでも
忙しいおつぎは
汗を
流しながら
先づ
茗荷の
餅を
佛壇に
供へた。それから
別に
拗切つた
餅が
豆粉と
共に
手ランプの
下に
置かれた。
與吉は
直に
座敷へ
坐つて
待つた。
遊佐は
強ひて微笑を含みけれど、胸には
犇と
応へて、はや八分の
怯気付きたるなり。彼は
悶えて
捩断るばかりにその
髭を
拈り拈りて止まず。
更めて
其の
印を
見せう、……
前刻も
申した、
鮫膚の
縮毛の、
醜い
汚い、
木像を、
仔細ありげに
装ふた、
心根のほどの
苦々しさに、へし
折つて
捻切つた、
女の
片腕、
今返すわ、
受取れ。