“てうない”の漢字の書き方と例文
語句割合
町内100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
町内てうない一の財産家ものもちといふに、家内かない祖母ばゞ此子これこ二人ふたりよろづかぎ下腹したはらえて留守るす見渡みわたしの總長屋そうながや流石さすが錠前でうまへくだくもあらざりき、正太しようたさきへあがりて風入かぜいりのよき塲處ところたてゝ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
田舍物いなかものいなかもの町内てうないむすめどもにわらはれしを口惜くやしがりて、三きつゞけしことありしが、いまれより人々ひと/″\あざけりて、野暮やぼ姿すがたうちつけのにくまれぐちを、かへすものもりぬ。
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
町内てうないかほいのは花屋はなやのお六さんに、水菓子みずぐわしやのいさん、れよりも、れよりもずんといはおまへとなりすわつておいでなさるのなれど、正太しようたさんはまあれにしようとめてあるえ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
すこ御新造ごしんぞ機嫌きげんかいなれど、目色めいろ顏色かほいろみこんで仕舞しまへばたいしたこともなく、結句けつくおだてにたちなれば、御前おまへ出樣でやう一つで半襟はんゑりはんがけ前垂まへだれひもにもことくまじ、御身代ごしんだい町内てうないだい一にて
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)