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じんしやてつだう
ふりがな文庫
“じんしやてつだう”の漢字の書き方と例文
語句
割合
人車鐵道
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人車鐵道
(逆引き)
小田原
(
をだはら
)
は
街
(
まち
)
まで
長
(
なが
)
い
其
(
その
)
入口
(
いりぐち
)
まで
來
(
く
)
ると
細雨
(
こさめ
)
が
降
(
ふ
)
りだしたが、それも
降
(
ふ
)
りみ
降
(
ふ
)
らずみたいした
事
(
こと
)
もなく
人車鐵道
(
じんしやてつだう
)
の
發車點
(
はつしやてん
)
へ
着
(
つ
)
いたのが
午後
(
ごゝ
)
の
何時
(
なんじ
)
。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
小田原
(
をだはら
)
から
先
(
さき
)
は
例
(
れい
)
の
人車鐵道
(
じんしやてつだう
)
。
僕
(
ぼく
)
は一
時
(
とき
)
も
早
(
はや
)
く
湯原
(
ゆがはら
)
へ
着
(
つ
)
きたいので
好
(
す
)
きな
小田原
(
をだはら
)
に
半日
(
はんにち
)
を
送
(
おく
)
るほどの
樂
(
たのしみ
)
も
捨
(
すて
)
て、
電車
(
でんしや
)
から
下
(
お
)
りて
晝飯
(
ちうじき
)
を
終
(
をは
)
るや
直
(
す
)
ぐ
人車
(
じんしや
)
に
乘
(
の
)
つた。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
ところが
小田原
(
をだはら
)
から
熱海
(
あたみ
)
までの
人車鐵道
(
じんしやてつだう
)
に
此
(
この
)
喇叭がある。
不愉快
(
ふゆくわい
)
千萬な
此
(
この
)
交通機關
(
かうつうきくわん
)
に
此
(
この
)
鳴物
(
なりもの
)
が
附
(
つ
)
いてる
丈
(
だ
)
けで
如何
(
どう
)
か
興
(
きよう
)
を
助
(
たす
)
けて
居
(
ゐ
)
るとは
兼
(
かね
)
て
自分
(
じぶん
)
の
思
(
おも
)
つて
居
(
ゐ
)
たところである。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
しかし
時間
(
じかん
)
が
來
(
く
)
れば
動
(
うご
)
かぬわけにいかない
只
(
た
)
だ
人車鐵道
(
じんしやてつだう
)
さへ
終
(
をは
)
れば
最早
(
もう
)
着
(
つ
)
ゐたも
同樣
(
どうやう
)
と
其
(
それ
)
を
力
(
ちから
)
に
箱
(
はこ
)
に
入
(
はひ
)
ると
中等
(
ちゆうとう
)
は
我等
(
われら
)
二人
(
ふたり
)
ぎり
廣
(
ひろ
)
いのは
難有
(
ありがた
)
いが二
時間半
(
じかんはん
)
を
無言
(
むごん
)
の
行
(
ぎやう
)
は
恐
(
おそ
)
れ
入
(
い
)
ると
思
(
おも
)
つて
居
(
ゐ
)
ると
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
人車
(
じんしや
)
へ
乘
(
の
)
ると
最早
(
もはや
)
半分
(
はんぶん
)
湯
(
ゆ
)
ヶ
原
(
はら
)
に
着
(
つ
)
いた
氣
(
き
)
になつた。
此
(
この
)
人車鐵道
(
じんしやてつだう
)
の
目的
(
もくてき
)
が
熱海
(
あたみ
)
、
伊豆山
(
いづさん
)
、
湯
(
ゆ
)
ヶ
原
(
はら
)
の
如
(
ごと
)
き
温泉地
(
をんせんち
)
にあるので、これに
乘
(
の
)
れば
最早
(
もはや
)
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
といふ
氣
(
き
)
になるのは
温泉行
(
をんせんゆき
)
の
人々
(
ひと/″\
)
皆
(
み
)
な
同感
(
どうかん
)
であらう。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
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