“いじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:イジョウ
語句割合
以上43.5%
囲繞21.7%
異状13.0%
異常5.8%
已上5.8%
渭城2.9%
圯上1.4%
夷情1.4%
移乗1.4%
移譲1.4%
遺詔1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そんなことをしているあいだに、かねをのせた牛車ぎゅうしゃはもうしんたのむねをおりてしまっていた。五ねん以上いじょうものは、がせいてたまらなかった。
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
◯神の造り給いし万物に囲繞いじょうされて我らは今既に神のふところにある。我らは今神にまもられ、養われ、育てられつつある。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
しかしわたしすこしも身体からだ異状いじょういです、壮健そうけんです。無暗むやみ出掛でかけることは出来できません、どうぞわたし友情ゆうじょうのことでなんとかしょうさせてください。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
このくにからもわれた老人ろうじんは、その、どこへいったか、るものはなかったのでした。そして、いつしか、ひすいにたいする異常いじょう流行りゅうこうは、やんでしまいました。
ひすいを愛された妃 (新字新仮名) / 小川未明(著)
明朝ハ爰元船ニテ向島ヘ渡候事、少シモ支無御座候さしつかえなくござそろよき時分参可申候間まいりもうすべくそろあいだ、左様ニ可被思召候おぼしめさるべくそろ已上いじょう
巌流島 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
渭城いじょうの朝雨、軽塵をうるお
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
独り封建社会の継児たる智勇弁力の徒が指点してんして待ちたる動乱の機は来れり。ろう上に太息せる陳勝、爼辺そへんに大語せる陳平、窮巷きゅうこうに黙測する范増はんぞう圯上いじょうの書を玩味がんみする子房、彼らが時は既に来れり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
外国通商数港御開き相成り候わば、柔弱の御取計にて御国のためにも相成らず、誠実友愛の義をとなえ和親交易を相願う夷情いじょうに基き、御国において御不都合の次第これ有る儀を申しさとし御断り
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
城主宗治むねはるの切腹さえ確約あるならば、五ヵ国移譲いじょうの条件のほうは、いささかなりとも、殿へおねがい申して、こちらも譲歩をお示しいたそう。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その年の二月武帝が崩じて、わずか八歳の太子弗陵ふつりょうが位をぐや、遺詔いじょうによって侍中奉車都尉じちゅうほうしゃとい霍光かくこう大司馬だいしば大将軍としてまつりごとたすけることになった。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)