已上いじょう)” の例文
さてこの土堤に捨てられた角は、日数経て一パーム、もしくはそれ已上いじょう長き根を石だらけの荒地に下す事、草木にかわらず、他に例もなければ訳も別らず。
明朝ハ爰元船ニテ向島ヘ渡候事、少シモ支無御座候さしつかえなくござそろよき時分参可申候間まいりもうすべくそろあいだ、左様ニ可被思召候おぼしめさるべくそろ已上いじょう
巌流島 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
唯今ではお目見得已上いじょうと申しても、お通り掛けお目見えで、拙者かたでは尊顔を見上ぐる事も出来ませんから、折々お側へ罷出まかりいでお目通りをし尊顔を見覚えるように相成りたいで
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その人我は渤海ぼっかい郡の生まれ、李玄石と名づく、やはり辺先生の所へ学びに往く、かく道伴れとなる已上いじょうは兄弟分になろうと言い出たので、子珍も同意し、定州に至り飲酒食肉し、死生、貴賤
... 此の花はたちま散果ちりはて可申もうすべくじく其許そこもとさまへつぼみのまゝ差送さしおくり候」はて…分らん…「差送候間御安意ごあんい為め申上候、好文木こうぶんぼくは遠からず枯れ秋の芽出しに相成候事、ことに安心つかまつり候、余は拝面之上匇々そう/″\已上いじょう、別して申上候は」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)