骨休ほねやす)” の例文
背負せおひ歩行あるく辨慶がのそ/\と出きたりモシ/\文さん今日は雨降あめふりで御互に骨休ほねやすみ久しぶりなれば一くちのむべし夫に今さんまの生々なま/\としたるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「さあおひるだ。うちかえってごはんにしよう。」と、かれらは、いえいそぎました。そして、骨休ほねやすみをして、それから、また、や、はたけへ、かけたのであります。
娘と大きな鐘 (新字新仮名) / 小川未明(著)
で、素人しろうと探偵の明智小五郎あけちこごろうが、「蜘蛛男」事件を解決して、骨休ほねやすめの休養をする間が、たった十日ばかりしかなかったというのも、小説家の作り話ではない。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
晩餐ゆふめし支度したく與吉よきちうてさきかへるのがおつぎにはせめてもの骨休ほねやすめであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
だれに、明日あすのことがわかるもんか。しかし、わるくなったって、よくなりっこはないだろうな。なぜって、こうして、骨休ほねやすみをしているらくにこした、らくはあるまいからな。
春さきの古物店 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そこに、各種かくしゅ道具類どうぐるいかれてあるさまは、さながら、みんなは、いままではたらいていたけれど、不用ふようになったので、しばらく骨休ほねやすみをしているというようなようすでありました。
春さきの古物店 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかしどのふねもなんとなく活気かっきづいていました。天気てんきになるのをって、またなが波路なみじってかけようとするので、そのまえにこれを機会きかい骨休ほねやすみをしているようにられました。
カラカラ鳴る海 (新字新仮名) / 小川未明(著)
こうは、これがためにおもいもよらない大金たいきんることになりまして、その翌日あくるひからこうは、しばらくうみうえることをやすみました。こんなときに、骨休ほねやすみをしなければならないといったのです。
一本の釣りざお (新字新仮名) / 小川未明(著)