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養
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か
ふりがな文庫
“
養
(
か
)” の例文
大后の幸でませる故は、奴理能美が
養
(
か
)
へる蟲、一度は
匐
(
は
)
ふ蟲になり、一度は
殼
(
かひこ
)
になり、一度は飛ぶ鳥になりて、三
色
(
くさ
)
に
變
(
かは
)
る
奇
(
あや
)
しき蟲
二七
あり。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
神前寺内に立てる樹も
富家
(
ふうか
)
の庭に
養
(
か
)
われし樹も、声振り絞って泣き悲しみ、見る見る大地の髪の毛は恐怖に一々
竪立
(
じゅりつ
)
なし、柳は倒れ竹は割るる折しも
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
連年の
養蚕
(
やうさん
)
の失敗を
恢復
(
くわいふく
)
しようと、非常に手を
拡
(
ひろ
)
げて
養
(
か
)
つた蚕が、気候の具合で、すつかり
外
(
はづ
)
れて、一時に田地の半分ほども人手に渡して了ふといふ始末。
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
「垂乳根の母が
養
(
か
)
ふ
蚕
(
こ
)
の
繭隠
(
まよごも
)
りいぶせくもあるか妹にあはずて」というのがあり、巻十三(三二五八)の長歌に、「たらちねの母が養ふ蚕の、繭隠り
気衝
(
いきづ
)
きわたり」
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
春から秋までは蚕を
養
(
か
)
い、そのあとは甘露柿をかこうのに使うのだが、今年は蚕をやらないので
空
(
あ
)
いていた。おすえは潜り戸をあけてはいると、泥足のまま階段を登った。
失蝶記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
▼ もっと見る
私は残った城門の
傍
(
かたわら
)
にある門番と、園内の茶屋とを君に紹介した。まだその外に、鶏を
養
(
か
)
う人なぞも住んでいる。この人は病身で、
無聊
(
ぶりょう
)
に苦むところから、私達の矢場の方へ遊びに来る。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
馬を
養
(
か
)
う者厩中にこれを
畜
(
か
)
えば
能
(
よ
)
く馬病を避く、故に
胡俗
(
こぞく
)
猴を
馬留
(
ばりゅう
)
と称す、
状
(
かたち
)
人に似、眼愁胡のごとくにして、頬陥り、
嗛
(
けん
)
、すなわち、食を
蔵
(
かく
)
す処あり、腹に
脾
(
ひ
)
なく、
行
(
ある
)
くを以て食を消す
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
手もすまに
養
(
か
)
ふ
蚕
(
こ
)
かなしびまた書かず
兵
(
つはもの
)
が妻や
九人
(
ここなたり
)
の母や
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
垂乳根
(
たらちね
)
の
母
(
はは
)
が
養
(
か
)
ふ
蚕
(
こ
)
の
繭隠
(
まよごも
)
りこもれる
妹
(
いも
)
を
見
(
み
)
むよしもがも 〔巻十一・二四九五〕 柿本人麿歌集
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
而
(
しか
)
して有史前の欧人はその野馬を
養
(
か
)
いもした。さて今日に至っては、馬は人手で諸方へ行き渡り、地球上人の住み得る所ほとんど皆馬あり。飼養と
媾合
(
こうごう
)
と選種の次第で、雑多の別態異種を生ぜしめた。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
兵の
家
(
いへ
)
事
(
こと
)
に
嘆
(
かこ
)
たず貧しくも国を
頼
(
たの
)
めて
養
(
か
)
ふ
蚕
(
こ
)
あげにき
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
島
(
しま
)
にいる
鵜
(
う
)
を
養
(
か
)
う人々よ
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
養
常用漢字
小4
部首:⾷
15画
“養”を含む語句
養母
養父
養育
培養
養子
養生
孝養
供養
養蚕
滋養
養女
出養生
養家
御供養
修養
養由基
教養
休養
供養物
涵養
...