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音信不通
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いんしんふつう
ふりがな文庫
“
音信不通
(
いんしんふつう
)” の例文
始め町人になり百姓になり
了簡
(
れうけん
)
次第に有附べし併此以後は三人共に
音信不通
(
いんしんふつう
)
になし
假令
(
たとへ
)
途中などにて出會とも
挨拶
(
あいさつ
)
も致すまじと約束を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そして、そのあいだの七年間は、
音信不通
(
いんしんふつう
)
。各自、道につとめて、たとえ
街上
(
みち
)
で行き会っても、言葉をかけること無用たるべし。
煩悩秘文書
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「ああ、そうですか、じゃあ里に
遣
(
や
)
られなすったお
娘
(
こ
)
なんですね。
音信不通
(
いんしんふつう
)
という風説だったが、そうですか。——いや、」
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
実は彼は内地の郷里に妻子を置いて、
渡道
(
とどう
)
したきり、
音信不通
(
いんしんふつう
)
だが、風のたよりに彼地で妻を迎えて居ると云うことが伝えられて居るのであった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
すこぶる
多端
(
たたん
)
なりし、しかも平地に於ける準備と異なり、
音信不通
(
いんしんふつう
)
の場所なれば、もし必要品の一だも欠くることあらんか、
到底
(
とうてい
)
これを
需
(
もと
)
むるに道なし
寒中滞岳記:(十月一日より十二月廿一日に至る八十二日間)
(新字新仮名)
/
野中至
(著)
▼ もっと見る
お
袋
(
ふくろ
)
は
田舍
(
いなか
)
へ
嫁入
(
よめい
)
つた
姉
(
あね
)
の
處
(
ところ
)
に
引取
(
ひきと
)
つて
貰
(
もら
)
ひまするし、
女房
(
にようぼ
)
は
子
(
こ
)
をつけて
實家
(
さと
)
へ
戻
(
もど
)
したまゝ
音信不通
(
いんしんふつう
)
、
女
(
をんな
)
の
子
(
こ
)
ではあり
惜
(
を
)
しいとも
何
(
なん
)
とも
思
(
おも
)
ひはしませぬけれど
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
今日
(
こんにち
)
になつて見ると、右の会員の
変遷
(
へんせん
)
は
驚
(
おどろ
)
く
可
(
べ
)
き
者
(
もの
)
で、
其内
(
そのうち
)
死亡
(
しばう
)
した
者
(
もの
)
、
行方不明
(
ゆくへふめい
)
の
者
(
もの
)
、
音信不通
(
いんしんふつう
)
の
者
(
もの
)
等
(
など
)
が有るが、知れて
居
(
ゐ
)
る
分
(
ぶん
)
では、
諸機械
(
しよきかい
)
の
輸入
(
ゆにふ
)
の
商会
(
しやうくわい
)
に
居
(
ゐ
)
る
者
(
もの
)
が
一人
(
ひとり
)
、
地方
(
ちはう
)
の
判事
(
はんじ
)
が
一人
(
ひとり
)
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「無いと同然で。久しい間、
音信不通
(
いんしんふつう
)
にしておったものですからな」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
養女にやった先は
女髪結
(
おんなかみゆい
)
の家であったが、その後は全く
音信不通
(
いんしんふつう
)
なので、娘が身の成行きは知られようはずがない。お千代は新聞紙上のおとみが、どうやら
理由
(
いわれ
)
なく娘のおたみであるような気がする。
ひかげの花
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
ああして
睦
(
むつまし
)
う一家族で居つて、私たちも死水を取つて貰ふ
意
(
つもり
)
であつたものを、僅の行違から
音信不通
(
いんしんふつう
)
の
間
(
なか
)
になつて了ふと謂ふは、何ともはや浅ましい次第で、
私
(
わし
)
も誠に
寐覚
(
ねざめ
)
が悪からうと謂ふもの
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「これでも昔は親類も二三軒はあったんだが、長い間
音信不通
(
いんしんふつう
)
にしていたものだから、今では居所も分らない。不断はさほどにも思わないが、こうやって、半日でも寝ると考えるね。何となく心細い」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
私
(
わたし
)
は
程無
(
ほどな
)
く右の中学を出て、
芝
(
しば
)
の
愛宕下町
(
あたごしたまち
)
に
在
(
あ
)
つた、
大学予備門
(
だいがくよびもん
)
の
受験科
(
じゆけんくわ
)
専門
(
せんもん
)
の
三田英学校
(
みたえいがつこう
)
と
云
(
い
)
ふのに
転学
(
てんがく
)
しました、それから
大学予備門
(
だいがくよびもん
)
に入つて二
年
(
ねん
)
経
(
た
)
つ
迄
(
まで
)
、
山田
(
やまだ
)
とは
音信不通
(
いんしんふつう
)
の
状
(
かたち
)
で
居
(
ゐ
)
たのです
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
音
常用漢字
小1
部首:⾳
9画
信
常用漢字
小4
部首:⼈
9画
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
通
常用漢字
小2
部首:⾡
10画
“音信”で始まる語句
音信
音信物