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雨雲
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あまぐも
ふりがな文庫
“
雨雲
(
あまぐも
)” の例文
降りそそぐ雨にその心をうたせる事を何の考えもないうちにして
自
(
みずか
)
らの呼び起した
雨雲
(
あまぐも
)
の空が自然の空の全部と思いなして居る人達だ。
千世子(二)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
ですから、
雨雲
(
あまぐも
)
があらわれてきたときには、ニールスは、かえって変わったことがあっていいだろうと思いました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
前夜
(
ぜんや
)
の
雨
(
あめ
)
が
晴
(
はれ
)
て
空
(
そら
)
は
薄雲
(
うすぐも
)
の
隙間
(
あひま
)
から
日影
(
ひかげ
)
が
洩
(
もれ
)
ては
居
(
ゐ
)
るものゝ
梅雨
(
つゆ
)
季
(
どき
)
は
爭
(
あらそ
)
はれず、
天際
(
てんさい
)
は
重
(
おも
)
い
雨雲
(
あまぐも
)
が
被
(
おほ
)
り
(
ママ
)
重
(
かさ
)
なつて
居
(
ゐ
)
た。
汽車
(
きしや
)
は
御丁寧
(
ごていねい
)
に
各驛
(
かくえき
)
を
拾
(
ひろ
)
つてゆく。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
彼の頭を
掠
(
かす
)
めんとした
雨雲
(
あまぐも
)
は、
辛
(
かろ
)
うじて、頭に触れずに過ぎたらしかった。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
『
雨雲
(
あまぐも
)
の
中
(
なか
)
をよく
見
(
み
)
るがよい。
眼
(
め
)
を
離
(
はな
)
してはならぬ。』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
四十八
寺
(
じ
)
そのひと
寺
(
てら
)
の鐘なりぬ今し江の北
雨雲
(
あまぐも
)
ひくき
みだれ髪
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
林はまだ夏の緑のそのままでありながら空模様が夏とまったく変わってきて
雨雲
(
あまぐも
)
の南風につれて武蔵野の空低くしきりに雨を送るその晴間には日の光
水気
(
すいき
)
を
武蔵野
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
心の隅に起った目に見えるか見えないの
雨雲
(
あまぐも
)
を無理にもはてしなく押し
拡
(
ひろ
)
げて
千世子(二)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
彼
(
かれ
)
の
頭
(
あたま
)
を
掠
(
かす
)
めんとした
雨雲
(
あまぐも
)
は、
辛
(
から
)
うじて、
頭
(
あたま
)
に
觸
(
ふ
)
れずに
過
(
す
)
ぎたらしかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
其外
(
そのほか
)
の百
姓家
(
しやうや
)
とても
數
(
かぞ
)
える
計
(
ばか
)
り、
物
(
もの
)
を
商
(
あきな
)
ふ
家
(
いへ
)
も
準
(
じゆん
)
じて
幾軒
(
いくけん
)
もない
寂寞
(
せきばく
)
たる
溪間
(
たにま
)
! この
溪間
(
たにま
)
が
雨雲
(
あまぐも
)
に
閉
(
とざ
)
されて
見
(
み
)
る
物
(
もの
)
悉
(
こと/″\
)
く
光
(
ひかり
)
を
失
(
うしな
)
ふた
時
(
とき
)
の
光景
(
くわうけい
)
を
想像
(
さう/″\
)
し
給
(
たま
)
へ。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
“雨雲(乱層雲)”の解説
乱層雲(らんそううん)は雲の一種。空全体を覆い、厚さや色にむらが少なく一様で、暗灰色をした雲。持続的に雨や雪を降らせる雲で、雨雲(あまぐも)または雪雲(ゆきぐも)とも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
雨
常用漢字
小1
部首:⾬
8画
雲
常用漢字
小2
部首:⾬
12画
“雨”で始まる語句
雨
雨戸
雨滴
雨露
雨風
雨漏
雨傘
雨乞
雨樋
雨垂