“あまぐも”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
天雲65.4%
雨雲34.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
行方ゆくえも分かぬ、虚空こくう彼方かなたにぎらぎらと放散しているんだ。定かならぬ浮雲のごとくあまはら浮游ふゆうしているんだ。天雲あまぐもの行きのまにまに、ただ飄々ひょうひょうとただよっている……
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
おもはぬに時雨しぐれあめりたれど天雲あまぐもれて月夜つくよさやけし 〔巻十・二二二七〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
前夜ぜんやあめはれそら薄雲うすぐも隙間あひまから日影ひかげもれてはるものゝ梅雨つゆどきあらそはれず、天際てんさいおも雨雲あまぐもおほママかさなつてた。汽車きしや御丁寧ごていねい各驛かくえきひろつてゆく。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
彼の頭をかすめんとした雨雲あまぐもは、かろうじて、頭に触れずに過ぎたらしかった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)