“浮游”の読み方と例文
読み方割合
ふゆう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先ずここでいう上層の空気中に浮游ふゆうする塵というのは、われわれが普通に塵と呼んでいるものよりも遥かに小さいものなのである。
(新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
怖ろしいのは、渦まくそれよりも、寸断された障碍の縄が、なお藻のように浮游ふゆうしているので、それが馬の四肢にからみつくことであった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
海上には、おびただしい油が浮びあがり、それにまじって、見るも無惨な人間の手や足などが、ぶかぶかと浮游ふゆうしている。
二、〇〇〇年戦争 (新字新仮名) / 海野十三(著)