ゐん)” の例文
かれはまづ眞直まつすぐるきした。左右さいうにも行手いくてにも、だうやうなものや、ゐんやうなものがちよい/\えた。けれどもひと出入でいり一切いつさいなかつた。こと/″\寂寞せきばくとしててゝゐた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
入道相國にふだうしやうこく非道ひだう擧動ふるまひ御恨おんうらみを含みて時のみだれを願はせ給ふ法住寺殿ほふぢゆうじでんゐんと、三代の無念を呑みてひたすら時運の熟すを待てる源氏の殘黨のみ、内府ないふ遠逝ゑんせいを喜べりとぞ聞えし。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
ひさしくわづらつたり、あめ降續ふりつゞいたり、窮境きうきやうてられない憂目うきめふなんどの場合ばあひには、教師けうしなさけ手當てあてることさへある、ゐんといふが私立しりつ幼稚園えうちゑんをかねた小學校せうがくかう通學つうがくするので。
山の手小景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
では あの地球からのおきやくさんたちは 野外やぐわいゐんの方へうつしませう
おともなき盲唖まうあゐん氛囲気ふんゐきに月はしたたる。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
亡者乙 一ぺん死殿またゐん天下狼狽居士らうばいこじ
薄ら闇、盲唖まうあゐん角硝子かくがらす暗くかがやく。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
さつそく病ゐんおくるやうに
それ! 病ゐんまでスピート