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門外
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もんそと
ふりがな文庫
“
門外
(
もんそと
)” の例文
しかし一歩
門外
(
もんそと
)
へ出れば、最う浮世の荒い風が吹く。子供の時分の其は、何処にも有る
苛
(
いじ
)
めッ
児
(
こ
)
という奴だ。私の近処にも其が居た。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
主人
(
あるじ
)
は殿様のお通りだと聞いて、その仕事着のまんま、屋根から滑り下りて
門外
(
もんそと
)
に
蹲踞
(
はひつくば
)
つた。少将はじろりと流し目に埃だらけの頭を見た。そして
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
……いまの
婦
(
おんな
)
は
門外
(
もんそと
)
まで、それを送ると、入違いに女中が、
端近
(
はしぢか
)
へ茶盆を持って出て、座蒲団をと云った工合で?……うしろに
古物
(
こぶつ
)
の
衝立
(
ついたて
)
が立って、
山鳥
(
やまどり
)
の剥製が覗いている。
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
話かわって飯島平左衞門は孝助を
門外
(
もんそと
)
に出し、急ぎ血潮
滴
(
した
)
たる槍を杖とし、蟹のように成ってよう/\に縁側に這い上がり、
蹌
(
よろ
)
めく足を踏みしめ踏みしめ、段々と廊下を伝い
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
以て願へと雖も
聞入
(
きゝいれ
)
ず
叫
(
さけ
)
びける故
頓
(
やが
)
て
門外
(
もんそと
)
へ送り出すにぞお梅は
腰掛
(
こしかけ
)
にて
暫時
(
しばし
)
休息
(
きうそく
)
し又々訴訟所へどつさり
坐
(
すわ
)
り以前の如く申故又々送り出され
最早
(
もはや
)
夜に入り門も
鎖
(
しま
)
りければ是非
無
(
なく
)
腰掛
(
こしかけ
)
に夜を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
大きくはなるけれど、まだ一向に
孩児
(
ねんねえ
)
で、垣の
根方
(
ねがた
)
に大きな穴を掘って見たり、下駄を片足
門外
(
もんそと
)
へ
啣
(
くわ
)
え出したり、
其様
(
そんな
)
悪戯
(
いたずら
)
ばかりして喜んでいる。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
主殺
(
しゅうころし
)
の罪に落さずして彼が本懐を遂げさせんがため、
態
(
わざ
)
と宮野邊源次郎と見違えさせ討たれしこと、孝助を急ぎ
門外
(
もんそと
)
に
出
(
いだ
)
し
遣
(
や
)
り、自身に源次郎の
寝室
(
ねま
)
に忍び入り、彼が刀の鬼となる覚悟
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
駈
(
か
)
け
込
(
こ
)
むやうに、
門外
(
もんそと
)
の
柳
(
やなぎ
)
を
潛
(
くゞ
)
つて、
格子戸
(
かうしど
)
の
前
(
まへ
)
の
梅
(
うめ
)
を
覗
(
のぞ
)
くと、
二疊
(
にでふ
)
に
一人
(
ひとり
)
机
(
つくゑ
)
を
控
(
ひか
)
へてた
書生
(
しよせい
)
が
居
(
ゐ
)
て、はじめて
逢
(
あ
)
つた、
春葉
(
しゆんえふ
)
である。十七だから、
髯
(
ひげ
)
なんか
生
(
は
)
やさない、
五分刈
(
ごぶがり
)
の
長
(
なが
)
い
顏
(
かほ
)
で、
仰向
(
あふむ
)
いた。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此処で又
紛々
(
ごたごた
)
と入乱れ重なり合って、腋の下から
才槌頭
(
さいづちあたま
)
が
偶然
(
ひょっ
)
と出たり、
外歯
(
そっぱ
)
へ肱が
打着
(
ぶつ
)
かったり、靴の
踵
(
かかと
)
が
生憎
(
あいにく
)
と
霜焼
(
しもやけ
)
の足を踏んだりして、上を下へと
捏返
(
こねかえ
)
した揚句に、ワッと
門外
(
もんそと
)
へ押出して
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
と叱りつけて、小者に
門外
(
もんそと
)
へ
逐出
(
おいだ
)
させました。
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“門外”の意味
《名詞》
門外(もんがい)
門のそと。
専門外。
(出典:Wiktionary)
“門外”の解説
門外(かどけ)は、青森県弘前市の地名。郵便番号は036-8111。「かどげ」とも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
門
常用漢字
小2
部首:⾨
8画
外
常用漢字
小2
部首:⼣
5画
“門外”で始まる語句
門外漢
門外不出