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謀計
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はかりごと
ふりがな文庫
“
謀計
(
はかりごと
)” の例文
彼等はどうして我々の
謀計
(
はかりごと
)
を
嗅
(
か
)
ぎ出したろう。どうして私の成功した事を知ったのだろう。そして一体私はどうしたら好いのだろう。
急行十三時間
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
生きた兎が飛び出せば伏勢でもあるかと刀に手が掛かり、死んだ兎が
途
(
みち
)
にあれば敵の
謀計
(
はかりごと
)
でもあるかと腕がとりしばられる。
武蔵野
(新字新仮名)
/
山田美妙
(著)
合て見れば我等が
謀計
(
はかりごと
)
の
當
(
あた
)
りしなり今にては見らるゝ通り
相應
(
さうおう
)
に
身上
(
しんじやう
)
も仕上たれば貴樣が今度遣ひし二人の
路用金位
(
ろようきんぐらゐ
)
は損をば
懸
(
かけ
)
ぬ
能
(
よき
)
江戸
土産
(
みやげ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
かねて
謀計
(
はかりごと
)
を
喋合
(
しめしあわ
)
せた、同じく晩方
遁
(
に
)
げる、と見せた、学校の訓導と、その筋の
諜者
(
ちょうじゃ
)
を勤むる、
狐店
(
きつねみせ
)
の親方を誘うて、この三人、十分に支度をした。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
お延はそれ以上にまだ
敏
(
さと
)
い気を遠くの方まで廻していた。彼女は自分に対して仕組まれた
謀計
(
はかりごと
)
が、内密にどこかで進行しているらしいとまで
癇
(
かん
)
づいた。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
宋江も弓を払って、他意なきを示し、共に、
謀計
(
はかりごと
)
をしめし合せて、奉行の
程
(
てい
)
を城外へ誘い出した。そしてこれを殺し、程の娘を、城中から奪ったのだ。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
おう
行
(
ゆ
)
こうと男が口外したものを
反故
(
ほご
)
には出来ん、一足も
退
(
ひ
)
く事は出来ん、
仮令
(
たとい
)
謀計
(
はかりごと
)
があっても虎の穴へ
這入
(
へえ
)
らなければ虎の子は
獲
(
え
)
られぬから
行
(
ゆ
)
くよ、貴様も男らしくも
無
(
ね
)
え
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
自分たちに発見されたのを気づいたために、自分たちを欺こうとする敵の
謀計
(
はかりごと
)
ではないかと思った。が、弔問の客の顔にも、近隣の人々の振舞にも、死者を悼む心がありありと動いていた。
仇討三態
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
そんな
謀計
(
はかりごと
)
があって、頃あいをはかって飛び込んで来て助けたと見せかけ、こうして自分を源助町の喬之助の妻園絵の身代りに送り込もうとしているなどとは、ゆめにも知らないお妙である。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「
君公
(
きみ
)
の
謀計
(
はかりごと
)
にござりまする。粗略あろうとは存じられませぬ」
赤坂城の謀略
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
所がこの
謀計
(
はかりごと
)
は正に図に当ったらしいのだ。というのは、それから間もなく、重武はあっさりすぐこの訴訟抗告を取下げているのだ。
黄鳥の嘆き:——二川家殺人事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
取出し
與
(
あた
)
へければ犬は尾を
振
(
ふり
)
悦
(
よろこ
)
び
喰居
(
くひゐ
)
るを
首筋
(
くびすぢ
)
を
掴
(
つか
)
んで
曳
(
えい
)
やつて
投
(
なげ
)
つけ起しも
立
(
たゝ
)
ず用意の
小刀
(
こがたな
)
を取出し
急所
(
きふしよ
)
をグサと
刺通
(
さしとほ
)
せば犬は敢なく
斃
(
たふ
)
れたり寶澤は
謀計
(
はかりごと
)
成りと犬の血を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
要は「関東を打ち破るてだてはどうか。
忌憚
(
きたん
)
なくその
謀計
(
はかりごと
)
を述べてみよ」と、いうのであった。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
先方
(
さき
)
には
何
(
ど
)
んな
謀計
(
はかりごと
)
があるかも知れねえ
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
僕は貴様が
先刻
(
さっき
)
云った隠し場所は
出鱈目
(
でたらめ
)
だった事を知ったから、本当の事を云わそうと思って
謀計
(
はかりごと
)
にかけたのだ。お父さんは地下室の牢に入ってなんかいやしない。
計略二重戦:少年密偵
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
用ひ見られよ
然
(
され
)
ども先何事もなき
體
(
てい
)
に歸り
斯樣々々
(
かやう/\
)
にし給へと
謀計
(
はかりごと
)
を
教
(
をし
)
へ傳吉をば歸しける
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
夏休
(
なつやすみ
)
が始まると、私達は
懲
(
こ
)
りもせずに、又彼から金を取出す相談を始めた。その
中
(
うち
)
に友人は大阪へと旅立ったが、彼はふとある
謀計
(
はかりごと
)
を思いついたので、私と東西呼応して事を挙げたのである。
急行十三時間
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
謀
常用漢字
中学
部首:⾔
16画
計
常用漢字
小2
部首:⾔
9画
“謀”で始まる語句
謀
謀叛
謀反
謀叛人
謀反人
謀叛気
謀事
謀略
謀判
謀殺