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自
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みずから
ふりがな文庫
“
自
(
みずから
)” の例文
その時あたかも牡丹の花生けの傍に置いてあつた
石膏
(
せっこう
)
の肖像を取つてその裏に「
自
(
みずから
)
題
(
だいす
)
。土一塊牡丹生けたるその下に。年月日」
病牀六尺
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
爰
(
ここ
)
にせめては其
面影
(
おもかげ
)
現
(
うつつ
)
に
止
(
とど
)
めんと思いたち、亀屋の
亭主
(
ていしゅ
)
に心
添
(
そえ
)
られたるとは知らで
自
(
みずから
)
善事
(
よきこと
)
考え
出
(
いだ
)
せし
様
(
よう
)
に吉兵衛に相談すれば、さて無理ならぬ望み
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
くど/\
二言
(
ふたこと
)
三言
(
みこと
)
云うかと思うと、「それじゃまた」とお
辞儀
(
じぎ
)
をして往ってしまった。「弟が発狂した」が彼の
口癖
(
くちぐせ
)
である。弟とは
蓋
(
けだし
)
夫子
(
ふうし
)
自
(
みずから
)
道
(
い
)
うのであろう。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
愛児を失ったホーキン氏は
自
(
みずから
)
一隊を引率し、海岸に添って南の方へ飛ぶようにして、下って行った。
加利福尼亜の宝島:(お伽冒険談)
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
彼は日記帳に彼の胸中を説いて、やっと
自
(
みずから
)
慰めたくらいである。彼は
断念
(
あきら
)
めようと思った、しかしこれは彼のなし得るところではなかった。そこに無限の苦は存するのだ。かくて
二歳
(
ふたとせ
)
は流れた。
愛か
(新字新仮名)
/
李光洙
(著)
▼ もっと見る
若き空には星の乱れ、若き
地
(
つち
)
には
花吹雪
(
はなふぶき
)
、一年を重ねて二十に至って愛の神は今が
盛
(
さかり
)
である。緑濃き黒髪を
婆娑
(
ばさ
)
とさばいて
春風
(
はるかぜ
)
に織る
羅
(
うすもの
)
を、
蜘蛛
(
くも
)
の
囲
(
い
)
と五彩の軒に懸けて、
自
(
みずから
)
と引き
掛
(
かか
)
る男を待つ。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
自
(
みずから
)
の作りし大それた罪に
怯
(
おび
)
え
人間失格
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
自
(
みずから
)
は
故
(
ふる
)
を着、
弊
(
やぶ
)
れたるを
纒
(
まと
)
う
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
岩石ヶ城へは
自
(
みずから
)
好んで捕われ参ったのでござります。私の使命は芳江姫を助け出すことにござります。姫君お帰りなき時は
葡萄大谷
(
ぶどうおおや
)
の
谿国
(
けいこく
)
は自滅するのでござりますぞ。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
恍
(
こう
)
として一人
自
(
みずから
)
彳
(
たたず
)
む時に
花香
(
かこう
)
風に和し
月光
(
げっこう
)
水に浮ぶ、これ
子
(
し
)
が俳諧の郷なり(略)
俳人蕪村
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
謎の女は
自
(
みずから
)
を情ない不幸の人と信じている。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
自
(
みずから
)
の頭にたえず計いを
為
(
な
)
す
人間失格
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
自
常用漢字
小2
部首:⾃
6画
“自”を含む語句
自分
自然
自動車
自由
各自
自家
自己
自身
自暴自棄
自白
自然生
自惚
自宅
不自由
乗合自動車
耳面刀自
自若
自然薯
自儘
自鳴鐘
...