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胸中
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きようちう
ふりがな文庫
“
胸中
(
きようちう
)” の例文
さればこそ
暮
(
くれ
)
やすき、
秋日
(
あきのひ
)
の
短時間
(
たんじかん
)
に、
糸子
(
いとこ
)
主從
(
しゆうじう
)
は
竹村夫人
(
たけむらふじん
)
が
胸中
(
きようちう
)
の
知己
(
ちき
)
とぞなれりける
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
これより
一説
(
いつせつ
)
ある
處
(
ところ
)
、
何
(
なん
)
の
大晦日
(
おほみそか
)
を
逃
(
に
)
げた
癖
(
くせ
)
に、
尊徳樣
(
そんとくさま
)
もないものだと、
編輯
(
へんしふ
)
の
同人
(
どうにん
)
手
(
て
)
を
拍
(
う
)
つて
大
(
おほい
)
に
嘲
(
あざ
)
けるに、たじ/\となり、
敢
(
あへ
)
て
我
(
わが
)
胸中
(
きようちう
)
に
蓄
(
たくは
)
へたる
富國經濟
(
ふこくけいざい
)
の
道
(
みち
)
を
説
(
と
)
かず、
纔
(
わづか
)
に
城
(
しろ
)
の
俤
(
おもかげ
)
を
記
(
しる
)
すのみ。
城の石垣
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
持
(
もち
)
て
仕合
(
しあはせ
)
者なりとの
仰
(
おほ
)
せに伊豆守殿は
胸中
(
きようちう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
や或るひは
面體
(
めんてい
)
惡氣
(
にくげ
)
に心は
善良
(
ぜんりやう
)
成
(
な
)
るも
有
(
あり
)
或ひに
面體
(
めんてい
)
柔和
(
にうわ
)
にして
胸中
(
きようちう
)
大膽不敵
(
だいたんふてき
)
なる者有
所謂
(
いはゆる
)
外面如菩薩
(
げめんによぼさつ
)
内心
(
ないしん
)
如夜刄
(
によやしや
)
と
佛
(
ほとけ
)
も説給ひし如し然れば其
面體
(
めんてい
)
柔和にして
形容
(
なりかたち
)
も
柔和
(
おとなし
)
やかなる者の言事は自然と直なる樣に聞ゆれども其事は
邪心
(
じやしん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
下
(
さげ
)
て
貰
(
もら
)
ひ度思は
道理
(
もつとも
)
なり
嘸
(
さぞ
)
其方が心には
殘念
(
ざんねん
)
なる事にあらん是も
所謂
(
いはゆる
)
過去
(
くわこ
)
の約束
事
(
ごと
)
ならんか然共餘り
苛酷
(
むごき
)
仕方
(
しかた
)
ゆゑ其方が
胸中
(
きようちう
)
察
(
さつ
)
し入る尤も嘉川家の事に就て
大分
(
たいぶん
)
入組たる筋あれば
近々
(
きん/\
)
に
評定
(
ひやうぢやう
)
も是有るべしシテ又其方が願ひし時娘の死骸
何
(
なん
)
として渡さばやと尋ねられしかば吉兵衞
涙
(
なみだ
)
に
咽
(
むせ
)
びながら其儀は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“胸中”の意味
《名詞》
胸中(きょうちゅう)
胸の内。心中。
(出典:Wiktionary)
胸
常用漢字
小6
部首:⾁
10画
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
“胸”で始まる語句
胸
胸倉
胸襟
胸算用
胸毛
胸板
胸騒
胸算
胸乳
胸高