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相對
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あひたい
はまぐりの如き
貝殼は自然に
皿形を成し、且つ
相對する者二枚を合する時
葢と身との部さへ
具はるが故に物を
貯ふる器とするに
適したり。
庭の
油蝉が
暑くなれば
暑くなる
程酷くぢり/\と
熬りつけるのみで、
閑寂な
村落の
端に
偶遭うた
※弟はかうして
只餘所々々しく
相對した。
若旦那、
氣疲れ、
魂倦れ、
茫として
手もつけられず。
美少年の
拔けたあとを、
夫婦相對して
目を
見合せて、いづれも
羞恥に
堪へず
差俯向く。
一
穗の
燈を狹みて
相對せる小松殿と時頼、物語の樣、
最と
肅やかなり。
九助は見て是で御座りますと申にぞ越前守殿
點頭れ九助
汝は
餘り
正直過る此上我が金だと云者有ば
公儀へ訴にて渡せ
決て
相對で渡すなハテサテ正直な奴も有ばあるもの御用
相濟だぞ
連歸れと有ければ町役人共九助を
二軍
互に
相對し、威武を比ぶる原上に
生死は
知らぬが、……いま
唯吉が、
屋根越に、
窓と
窓とに
相對して、もの
云ふは
即ち
其の
婦人なのである。……
(第三)扁平石の
周圍相對する所に
缺損ある者。(之を錘り石と呼ぶ)
相對して、その
時は、
雛の
瞬くか、と
顏を
見て
醉つた。