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相変
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あいかわ
ふりがな文庫
“
相変
(
あいかわ
)” の例文
旧字:
相變
この
時
(
とき
)
、またおかしかつたのは
例
(
れい
)
の
平松刑事
(
ひらまつけいじ
)
が、
相変
(
あいかわ
)
らず
金魚
(
きんぎょ
)
のことを
気
(
き
)
にしていたことである。よほどの
金魚好
(
きんぎょず
)
きにちがいない。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
そこでも
彼
(
かれ
)
は
宿
(
やど
)
から
出
(
で
)
ずに、
終日
(
しゅうじつ
)
相変
(
あいかわ
)
らず
長椅子
(
ながいす
)
の
上
(
うえ
)
に
転
(
ころ
)
がり、
相変
(
あいかわ
)
らず
友
(
とも
)
の
挙動
(
きょどう
)
に
愛想
(
あいそう
)
を
尽
(
つ
)
かしている。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
月光は
相変
(
あいかわ
)
らず明るく
硝子戸
(
ガラスど
)
を照らしていましたが、
先刻
(
さっき
)
見えた
怪
(
あや
)
しい
鬼影
(
おにかげ
)
は、まったく見当りません。
崩れる鬼影
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そうともさ、
肝腎
(
かんじん
)
の
万年青
(
おもと
)
の
掃除
(
そうじ
)
を
半端
(
はんぱ
)
でやめて、
半時
(
はんとき
)
も
前
(
まえ
)
から、お
前
(
まえ
)
さんの
来
(
く
)
るのを
待
(
ま
)
ってたんだ。——だがおせんちゃん。お
前
(
まえ
)
は
相変
(
あいかわ
)
らず、
師匠
(
ししょう
)
の
絵
(
え
)
のように
綺麗
(
きれい
)
だのう
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
が、
僕
(
ぼく
)
や
僕
(
ぼく
)
と一しょに行った室生犀生
君
(
くん
)
に
画帖
(
がじょう
)
などを
示
(
しめ
)
し、
相変
(
あいかわ
)
らず
元気
(
げんき
)
に
話
(
はなし
)
をした。
滝田哲太郎君
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
判事はこれを信用したのかどうか分らないが、
相変
(
あいかわ
)
らず難しい顔で
奇巌城:アルセーヌ・ルパン
(新字新仮名)
/
モーリス・ルブラン
(著)
相変
(
あいかわ
)
らず真赤な洋服かなんか着てね
かの女の朝
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
診察
(
しんさつ
)
の
時
(
とき
)
、
患者
(
かんじゃ
)
の
臆病
(
おくびょう
)
、
訳
(
わけ
)
の
解
(
わか
)
らぬこと、
代診
(
だいしん
)
の
傍
(
そば
)
にいること、
壁
(
かべ
)
に
懸
(
かか
)
ってる
画像
(
がぞう
)
、二十
年
(
ねん
)
以上
(
いじょう
)
も
相変
(
あいかわ
)
らずに
掛
(
か
)
けている
質問
(
しつもん
)
、これらは
院長
(
いんちょう
)
をして
少
(
すくな
)
からず
退屈
(
たいくつ
)
せしめて
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
あいつは
税金
(
ぜいきん
)
がかかるから、
表向
(
おもてむ
)
きの
金貸
(
かねか
)
しをやめたが、
相変
(
あいかわ
)
らずもぐりの
金貸
(
かねか
)
しでした。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
彼は
相変
(
あいかわ
)
らず無気力な瞳を壁の方に向けて、待つべからざるものを待っていた。腹は減ったというよりも、もう減りすぎてしまった感じである。胃袋は
梅干大
(
うめぼしだい
)
に縮小していることであろう。
蠅
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「
重
(
しげ
)
さん、お
前
(
まえ
)
、
相変
(
あいかわ
)
らず
素
(
す
)
ばしっこいよ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
白木は、
相変
(
あいかわ
)
らず石のように硬い姿勢を崩さないで、私にきいた。
暗号音盤事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「
成
(
な
)
る
程
(
ほど
)
、
成
(
な
)
る
程
(
ほど
)
、
相変
(
あいかわ
)
らずの
親孝行
(
おやこうこう
)
だの」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
相
常用漢字
小3
部首:⽬
9画
変
常用漢字
小4
部首:⼡
9画
“相変”で始まる語句
相変化転