トップ
>
痛々
>
いた/\
ふりがな文庫
“
痛々
(
いた/\
)” の例文
此
(
こ
)
のおなじ
火事
(
くわじ
)
に、
靈岸島
(
れいがんじま
)
は、かたりぐさにするのも
痛々
(
いた/\
)
しく
憚
(
はゞか
)
られるが、あはれ、
今度
(
こんど
)
の
被服廠
(
ひふくしやう
)
あとで、
男女
(
だんぢよ
)
の
死體
(
したい
)
が
伏重
(
ふしかさ
)
なつた。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
望の盡きた心と弱り果てた身體に似つかはしい聲で——
痛々
(
いた/\
)
しく細い
吃
(
ども
)
り勝ちの聲——で、私はもしや召使がお入用ではないかと訊ねた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
病人
(
びやうにん
)
はK
夫人
(
ふじん
)
の
顏
(
かほ
)
の
下
(
した
)
で、
小兒
(
こども
)
のやうに
顎
(
あご
)
で
頷
(
うなづ
)
いて
見
(
み
)
せた。
上
(
うへ
)
の
方
(
はう
)
へ
一束
(
ひとたば
)
にした
髮
(
かみ
)
が、
彼女
(
かのぢよ
)
を一
層
(
そう
)
少女
(
せうぢよ
)
らしく
痛々
(
いた/\
)
しく
見
(
み
)
せた。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
しかしあの
赤
(
あか
)
い
水々
(
みづ/″\
)
した
實
(
み
)
は、
長
(
なが
)
い/\
野山
(
のやま
)
の
雪
(
ゆき
)
が
消
(
き
)
えるまでの
間
(
あひだ
)
を、
神
(
かみ
)
が
小鳥達
(
ことりたち
)
の
糧食
(
りやうしよく
)
にと
備
(
そな
)
へられたものではないかと
思
(
おも
)
ふと、
痛々
(
いた/\
)
しく
鉈
(
なた
)
を
入
(
い
)
れた
人
(
ひと
)
の
罪
(
つみ
)
が
恐
(
おそ
)
ろしい。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
痛々
(
いた/\
)
し
氣
(
げ
)
な
状
(
さま
)
をして、男のすること、言ふことには、何一つ
背
(
そむ
)
くまいとするらしいのが、小池にはいぢらしく、いとしく見えて來て、汽車の
内
(
うち
)
で考へたやうな蛇に
纏
(
まつ
)
はられてゐるといふ氣は消え
失
(
う
)
せ
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
▼ もっと見る
凡ては
眩
(
まぶ
)
し、
痛々
(
いた/\
)
し、笑ふよしなし
畑の祭
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
此女
(
このをんな
)
が
上
(
うへ
)
に
坐
(
すわ
)
つて、
紫
(
むらさき
)
の
女
(
をんな
)
が、
斜
(
なゝ
)
めになよ/\と
腰
(
こし
)
を
掛
(
か
)
けた。
落
(
おと
)
した
裳
(
もすそ
)
も、
屈
(
かゞ
)
めた
褄
(
つま
)
も、
痛々
(
いた/\
)
しいまで
亂
(
みだ
)
れたのである。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
痛
常用漢字
小6
部首:⽧
12画
々
3画
“痛々”で始まる語句
痛々敷
痛々々