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ぐわ
ふりがな文庫
“
画
(
ぐわ
)” の例文
旧字:
畫
画
(
ぐわ
)
の陳列せられる日に、その作者はうれしくもあり、また気恥しくもある思ひを抱きながら、ホイツスラアについて会場の門をくゞつた。
茶話:07 大正十四(一九二五)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
替
(
か
)
え立ての
畳
(
たゝみ
)
の
上
(
うへ
)
に、丸い紫檀の
刳抜盆
(
くりぬきぼん
)
が一つ
出
(
で
)
てゐて、
中
(
なか
)
に置いた湯呑には、京都の浅井黙語の模様
画
(
ぐわ
)
が
染
(
そ
)
め
付
(
つ
)
けてあつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
共にラフアエルの画集をひもどきて我、これらの
画
(
ぐわ
)
にある
背景
(
バツク
)
の人酔はしむる趣こそ北
伊太利
(
イタリー
)
あたりの景色を彼が神筆に写し取りたるものとか聞く。
閑天地
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
さらば
如何
(
いか
)
なる作品が、古くならずにゐるかと云ふに、書や
画
(
ぐわ
)
の事は知らざれども、文芸上の作品にては
簡潔
(
かんけつ
)
なる文体が長持ちのする事は事実なり。
雑筆
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
宮殿は
博物館
(
ミユウゼ
)
になつて居て各時代の戦争画を多く
蔵
(
をさ
)
めて居る。
但
(
ただ
)
し
画
(
ぐわ
)
としては
殆
(
ほとん
)
ど価値のない物だ。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
▼ もっと見る
◎新宮さんは器用な人で
慥
(
たし
)
か小龍とかいふお方の弟子だつた相で
画
(
ぐわ
)
も上手でしたが、或日女が丸はだかで居る絵を書て、腰の辺から股の中の事まですツかり画いて居りました。
千里の駒後日譚拾遺
(新字旧仮名)
/
川田瑞穂
、
楢崎竜
、
川田雪山
(著)
其代り
筆
(
ふで
)
が
些
(
ちつ
)
とも滞つてゐない。殆んど一気
呵成
(
かせい
)
に
仕上
(
しあげ
)
た趣がある。
絵
(
ゑ
)
の
具
(
ぐ
)
の
下
(
した
)
に鉛筆の輪廓が
明
(
あき
)
らかに
透
(
す
)
いて見えるのでも、洒落な
画
(
ぐわ
)
風がわかる。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
画家のホイツスラアが、ある時友達にたのまれて、その
画
(
ぐわ
)
の一つを画会の鑑別に通したことがあつた。
茶話:07 大正十四(一九二五)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
狩野芳涯
(
かのうはうがい
)
常に
諸弟子
(
しよていし
)
に教へて
曰
(
いはく
)
、「
画
(
ぐわ
)
の神理、唯
当
(
まさ
)
に
悟得
(
ごとく
)
すべきのみ。師授によるべからず」と。一日芳涯病んで
臥
(
ふ
)
す。
偶
(
たまたま
)
白雨天を傾けて来り、
深巷
(
しんかう
)
寂
(
せき
)
として
行人
(
かうじん
)
を絶つ。
骨董羹:―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文―
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
あるとき客が来て、詩だの
画
(
ぐわ
)
だのいろんな話をして帰つて往つたが、その後で許友は家の者に
茶話:10 昭和三(一九二八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
さればかの
明眸
(
めいぼう
)
の
女詩人
(
ぢよしじん
)
も、この短髪の老画伯も、その無声の詩と有声の
画
(
ぐわ
)
とに
彷弗
(
はうふつ
)
たらしめし
所謂
(
いはゆる
)
支那は、
寧
(
むし
)
ろ彼等が
白日夢裡
(
はくじつむり
)
に
逍遙遊
(
せうえうゆう
)
を
恣
(
ほしいまま
)
にしたる
別乾坤
(
べつけんこん
)
なりと称すべきか。
骨董羹:―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文―
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“画”の意味
《名詞》
(エ、ガ)「絵|え」に同じ。
(カク)(劃)漢字を構成する線や点(狭義では点は含まない。たとえば「点画」の「画」)。字画。
(出典:Wiktionary)
画
常用漢字
小2
部首:⽥
8画
“画”を含む語句
計画
画布
映画
画舫
画板
画像
彩画
画工
画帖
企画
画筆
画家
画図
春画
挿画
画餅
画師
区画
画架
画室
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