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煌々
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くわう/\
ふりがな文庫
“
煌々
(
くわう/\
)” の例文
船室
(
キヤビン
)
の
中央
(
ちゆうわう
)
に
吊
(
つる
)
してある
球燈
(
きゆうとう
)
の
光
(
ひかり
)
は
煌々
(
くわう/\
)
と
輝
(
かゞや
)
いて
居
(
を
)
るが、どうも
其邊
(
そのへん
)
に
何
(
なに
)
か
魔性
(
ませう
)
でも
居
(
を
)
るやうで、
空氣
(
くうき
)
は
頭
(
あたま
)
を
壓
(
おさ
)
へるやうに
重
(
おも
)
く、
實
(
じつ
)
に
寢苦
(
ねぐる
)
しかつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
海に突き出して一つの城廓のやうに
館
(
やかた
)
が
右手
(
めて
)
に見える。点々たる星の空の下にクツキリと四角に浮き出すその家の広間の中は、
煌々
(
くわう/\
)
としてどの位明るいのかと想はれる。
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死
(新字旧仮名)
/
長与善郎
(著)
空気
洋燈
(
らんぷ
)
が
煌々
(
くわう/\
)
と
燿
(
かゞや
)
いて書棚の
角々
(
かど/\
)
や、金文字入りの
書
(
ほん
)
や、置時計や、水彩画の
金縁
(
きんぶち
)
や、
籐
(
とう
)
のソハに
敷
(
しい
)
てある
白狐
(
びやくこ
)
の
銀毛
(
ぎんまう
)
などに反射して部屋は
綺麗
(
きれい
)
で陽気である、銀之助はこれが
好
(
すき
)
である。
節操
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
煌々
(
くわう/\
)
と光りて深き巣のなかは卵ばつかりつまりけるかも
雲母集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
洋燈
(
らんぷ
)
の
光
(
ひかり
)
は
煌々
(
くわう/\
)
と
輝
(
かゞや
)
いて、
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
にか、
武骨
(
ぶこつ
)
なる
水兵等
(
すいへいら
)
が、
優
(
やさ
)
しい
心
(
こゝろ
)
で
飾立
(
かざりた
)
てた
挿花
(
さしばな
)
や、
壁間
(
かべ
)
に『
歡迎
(
ウエルカム
)
』と
巧妙
(
たくみ
)
に
作
(
つく
)
られた
橄欖
(
かんらん
)
の
緑
(
みどり
)
の
葉
(
は
)
などを、
美
(
うつ
)
くしく
照
(
てら
)
して
居
(
を
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
真白なるところてんぐさ干す男
煌々
(
くわう/\
)
と照り
一人
(
ひとり
)
なりけり
雲母集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
のきら/\と
反射
(
はんしや
)
して
居
(
を
)
るなど
得
(
え
)
も
言
(
い
)
はれず、
港内
(
かうない
)
は
電燈
(
でんとう
)
の
光
(
ひかり
)
煌々
(
くわう/\
)
たる
波止塲
(
はとば
)
の
附近
(
ほとり
)
からずつと
此方
(
こなた
)
まで、
金龍
(
きんりう
)
走
(
わし
)
る
波
(
なみ
)
の
上
(
うへ
)
には、
船艦
(
せんかん
)
浮
(
うか
)
ぶ
事
(
こと
)
幾百艘
(
いくひやくさう
)
、
出
(
で
)
る
船
(
ふね
)
、
入
(
い
)
る
船
(
ふね
)
は
前檣
(
ぜんしやう
)
に
白燈
(
はくとう
)
、
右舷
(
うげん
)
に
緑燈
(
りよくとう
)
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
煌
漢検1級
部首:⽕
13画
々
3画
“煌”で始まる語句
煌
煌煌
煌火
煌然
煌砂
煌めく城門