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無慘
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むざん
ふりがな文庫
“
無慘
(
むざん
)” の例文
新字:
無惨
義兄の甚五兵衞を
無慘
(
むざん
)
に殺して、その罪を甥の彦太郎になすりつけ、今度は專三郎を殺して、お筆を罪に
陷
(
おと
)
さうとした。
銭形平次捕物控:164 幽霊の手紙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
楯
(
たて
)
に受ると見えしが
無慘
(
むざん
)
や女は一聲きやつと
叫
(
さけ
)
びしまゝに切下げれば
虚空
(
こくう
)
を
掴
(
つか
)
んでのた
打
(
うつ
)
間
(
ひま
)
に雲助又も
棒
(
ぼう
)
追取
(
おつとり
)
上臺が
膝
(
ひざ
)
を横さまに
拂
(
はら
)
へば
俯伏
(
うつふし
)
に倒るゝ所を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
段々
(
だん/\
)
に
喰
(
た
)
べへらして
天秤
(
てんびん
)
まで
賣
(
う
)
る
仕義
(
しぎ
)
になれば、
表店
(
おもてだな
)
の
活計
(
くらし
)
たちがたく、
月
(
つき
)
五十
錢
(
せん
)
の
裏屋
(
うらや
)
に
人目
(
ひとめ
)
の
恥
(
はぢ
)
を
厭
(
いと
)
ふべき
身
(
み
)
ならず、
又
(
また
)
時節
(
じせつ
)
が
有
(
あ
)
らばとて
引越
(
ひきこ
)
しも
無慘
(
むざん
)
や
車
(
くるま
)
に
乘
(
の
)
するは
病人
(
びやうほん
)
ばかり
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
崖の下から引揚げたばかりで、まだ
菰
(
こも
)
もかけない與三郎の死骸が、折からの
麗
(
うらゝ
)
かな春の朝陽に照らされて、見るも
無慘
(
むざん
)
な姿を横たへて居るではありませんか。
銭形平次捕物控:159 お此お糸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
子爵
(
ししやく
)
の
寵愛
(
ちようあい
)
子
(
こ
)
よりも
深
(
ふか
)
く、
兩親
(
おや
)
なき
妹
(
いもと
)
の
大切
(
たいせつ
)
さ
限
(
かぎ
)
りなければ、
良
(
よ
)
きが
上
(
うへ
)
にも
良
(
よ
)
きを
撰
(
え
)
らみて、
何某家
(
なにがしけ
)
の
奧方
(
おくがた
)
とも
未
(
ま
)
だ
名
(
な
)
をつけぬ十六の
春風
(
はるかぜ
)
、
無慘
(
むざん
)
や
玉簾
(
たますだれ
)
ふき
通
(
とほ
)
して
此初櫻
(
このはつざくら
)
ちりかヽりし
袖
(
そで
)
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
致せ
湯責
(
ゆぜめ
)
火
(
ひ
)
責水責
鐵砲
(
てつぱう
)
責
海老
(
えび
)
熊手
(
くまで
)
背割
(
せわり
)
木馬
(
もくば
)
しほから火の
玉
(
たま
)
四十八
具
(
ぐ
)
の責に掛るぞヤイ/\責よ/\との聲諸とも
獄卒
(
ごくそつ
)
共ハツと云樣
無慘
(
むざん
)
なる
哉
(
かな
)
九助を
眞裸
(
まつぱだか
)
にして
階子
(
はしご
)
の上に
仰向
(
あふむけ
)
に寢かし槌の枕を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それが、今朝、
無慘
(
むざん
)
な死骸になつて、自分の部屋の中に發見されたのでした。
銭形平次捕物控:121 土への愛著
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
其夜の
明方
(
あけがた
)
無慘
(
むざん
)
や
敢
(
あへ
)
なく
御果成
(
おんはてなさ
)
れしにぞ澤の井は是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
慘
部首:⼼
14画
“無慘”で始まる語句
無慘々々