-
トップ
>
-
温度
>
-
をんど
醫者に
診て
貰ふと、
發育が
充分でないから、
室内の
温度を
一定の
高さにして、
晝夜とも
變らない
位、
人工的に
暖めなければ
不可ないと
云つた。
其の
夜温度が
著るしく
下降した。
季節は
彼岸も
過ぎて四
月に
入つて
居るのであるが、
寒さは
地に
凝りついたやうに
離れなかつた。
夜半に
卯平はのつそりと
起きて
圍爐裏に
麁朶を
燻べた。
勘次は
冷たい
手を
火にも
翳さないで
殊更に
遠く
卯平の
側を
離れて
蹙めた
酷い
顏に
恐怖の
相を
表はして
唯凝然と
默つて
居た。
冷たい三
人は
夜の
温度のしん/\と
降下しつゝあるのを
感じた。
彼は
坐りながら、
脊中のぞく/\する
程温度の
低い
空氣に
堪へなかつた。
“温度”の意味
《名詞》
温 度(おんど)
熱さ・冷たさの度合で、熱いほど高い値を示す。熱力学においては、熱平衡の状態を決める尺度である。高温ほど、その物質中の原子の平均運動エネルギーが大きい。
(出典:Wiktionary)