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横縞
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よこじま
ふりがな文庫
“
横縞
(
よこじま
)” の例文
灰色の毛皮の敷物の
端
(
はし
)
を車の後に垂れて、
横縞
(
よこじま
)
の
華麗
(
はなやか
)
なる
浮波織
(
ふはおり
)
の
蔽膝
(
ひざかけ
)
して、
提灯
(
ちようちん
)
の
徽章
(
しるし
)
はTの花文字を
二個
(
ふたつ
)
組合せたるなり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
泥を拭くと、赤い段だらの
横縞
(
よこじま
)
を書いた玩具の竹笛で、まだ少しも
傷
(
いた
)
んでいないところを見ると、昨今池の
水際
(
みずぎわ
)
の泥に突き差したものでしょう。
銭形平次捕物控:085 瓢箪供養
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
保護色のような薄絹の手袋。
暗褐色
(
あんかっしょく
)
に赤に
横縞
(
よこじま
)
のあるアンクル・サックス。
色眼鏡
(
いろめがね
)
。魚の
顋
(
えら
)
のように赤いガーター。
新種族ノラ
(新字新仮名)
/
吉行エイスケ
(著)
ロミオ いや/\、
旦
(
あさ
)
を
知
(
し
)
らする
雲雀
(
ひばり
)
ぢゃ、ナイチンゲールの
聲
(
こゑ
)
ではない。
戀人
(
こひびと
)
よ、あれ、お
見
(
み
)
やれ、
意地
(
いぢ
)
の
惡
(
わる
)
い
横縞
(
よこじま
)
めが
東
(
ひがし
)
の
空
(
そら
)
の
雲
(
くも
)
の
裂目
(
さけめ
)
にあのやうな
縁
(
へり
)
を
附
(
つ
)
けをる。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
サヤサヤという
羽音
(
はおと
)
といっしょに、一羽の小鳥が窓から飛び込んできて、
書机
(
デスク
)
のそばの止まり木にとまった。背中が葡萄色で、
翼
(
つばさ
)
に黒と白の
横縞
(
よこじま
)
のある美しい
懸巣
(
かけす
)
である。
キャラコさん:06 ぬすびと
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
紗
(
しゃ
)
の
横縞
(
よこじま
)
の
袴
(
はかま
)
を
突張
(
つっぱ
)
らかして、
折革鞄
(
おりかばん
)
を
傍
(
わき
)
に、きちんと
咽喉
(
のど
)
もとをしめた
浅葱
(
あさぎ
)
の
絽
(
ろ
)
の襟を扇で
煽
(
あお
)
ぐと、しゃりしゃりと鳴る薄羽織の五紋が立派さね。——この紋が御見識だ。
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
鉛色
(
なまりいろ
)
の谷窪の天地に木々は
濡
(
ぬ
)
れ
傘
(
がさ
)
のように重く
搾
(
すぼ
)
まって、白い
雫
(
しずく
)
をふしだらに垂らしていた。崖肌は黒く湿って、またその中に水を浸み出す砂の層が大きな
横縞
(
よこじま
)
になっていた。
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
若い男だが、毛糸で編んだ派手な太い
横縞
(
よこじま
)
のセーターに、ズボンはチョコレート色の皮ものらしいのをはき、大きな顔の頭の上に、小さい黄いろい鳥打帽をちょこんと乗せている。
奇賊悲願:烏啼天駆シリーズ・3
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そろそろ青みがかって来た
叡山苔
(
えいざんごけ
)
を
殖
(
ふ
)
やすために、シャベルをもって砂を配合した土に、それを植えつけていると、葉子は
黝
(
くろ
)
ずんだ
碧
(
あお
)
と紫の
鱗型
(
うろこがた
)
の
銘仙
(
めいせん
)
の不断着にいつもの
横縞
(
よこじま
)
の羽織を着て
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
あの
紙凧
(
かみだこ
)
のあがっている空地だ。
横縞
(
よこじま
)
のどてらを着て、ゆっくりゆっくり歩いている。なぜ、君はそうとめどもなく笑うのだ。そうかい。似ているというのか。——よし。それなら君に聞こうよ。
彼は昔の彼ならず
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
あの
横縞
(
よこじま
)
の仕事著をきた
翅
(
はね
)
のある採集者たちが四角八面に飛びまわってここの山陰、かしこの野原、花園や果樹林に咲き乱れたいろいろな花からたんねんに
汲
(
く
)
みとって運びかえったこんじきの甘露
胆石
(新字新仮名)
/
中勘助
(著)
横
常用漢字
小3
部首:⽊
15画
縞
漢検準1級
部首:⽷
16画
“横”で始まる語句
横
横町
横柄
横面
横着
横浜
横合
横川
横臥
横腹