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染物
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そめもの
ふりがな文庫
“
染物
(
そめもの
)” の例文
この
渓谷
(
けいこく
)
の水が
染物
(
そめもの
)
によく
適
(
てき
)
し、ここの
温度
(
おんど
)
が
革
(
かわ
)
づくりによいせいだというか、とにかく、
緋
(
ひ
)
おどし
谷
(
だに
)
の
開闢
(
かいびゃく
)
は、
信玄以来
(
しんげんいらい
)
のことである。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
御存じの烈しい
流
(
ながれ
)
で、
棹
(
さお
)
の立つ瀬はないですから、綱は
二条
(
ふたすじ
)
、
染物
(
そめもの
)
をしんし
張
(
ばり
)
にしたように
隙間
(
すきま
)
なく
手懸
(
てがかり
)
が出来ている。
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
平常吾々が生活に用いるものを
凡
(
すべ
)
て訪ねたいと思います。
焼物
(
やきもの
)
もあり、
染物
(
そめもの
)
もあり、
織物
(
おりもの
)
もあり、
金物
(
かなもの
)
もあり、
塗物
(
ぬりもの
)
もあり、また木や竹や革や紙の細工などもあるでしょう。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
紙幣
(
さつ
)
と
菓子
(
くわし
)
との二つ
取
(
ど
)
りにはおこしをお
呉
(
く
)
れと
手
(
て
)
を
出
(
だ
)
したる
物
(
もの
)
なれば、
今
(
いま
)
の
稼業
(
かげう
)
に
誠
(
まこと
)
はなくとも百
人
(
にん
)
の
中
(
なか
)
の
一人
(
ひとり
)
に
眞
(
しん
)
からの
涙
(
なみだ
)
をこぼして、
聞
(
き
)
いておくれ
染物
(
そめもの
)
やの
辰
(
たつ
)
さんが
事
(
こと
)
を
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ずつと
坂
(
さか
)
の
下
(
した
)
の
方
(
はう
)
の三
浦屋
(
うらや
)
という
宿屋
(
やどや
)
の
方
(
はう
)
へ
飛
(
と
)
んで
行
(
ゆ
)
くのもあります。
村
(
むら
)
で
染物
(
そめもの
)
をする
峯屋
(
みねや
)
へも、
俵屋
(
たはらや
)
のお
婆
(
ばあ
)
さんの
家
(
うち
)
へも、
和泉屋
(
いづみや
)
の
和太郎
(
わたらう
)
さんのお
家
(
うち
)
へも
飛
(
と
)
んで
行
(
ゆ
)
きました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
請取
(
うけとり
)
川越の地へ歸りけり
跡
(
あと
)
に皆々此※を
外
(
はづ
)
さず近々に江戸表へ
下
(
くだ
)
らんと用意にこそは
掛
(
かゝり
)
ける先呉服物
一式
(
いつしき
)
は南部權兵衞是を
請込
(
うけこみ
)
染物
(
そめもの
)
は本多源右衞門
塗物
(
ぬりもの
)
の類は遠藤森右衞門が引請夜を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
河べりに近い
家
(
うち
)
では、糸や
麻
(
あさ
)
をさらしていた。そのとなりでは
染物
(
そめもの
)
をしている。また一
軒
(
けん
)
では
鹿皮
(
しかがわ
)
をなめし、
小桜模様
(
こざくらもよう
)
、
菖蒲紋
(
しょうぶもん
)
、そんな
型
(
かた
)
おきをしている
家
(
うち
)
もあった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いま彼女たちが
緋
(
ひ
)
おどし
谷
(
だに
)
でつくっている、
具足
(
ぐそく
)
や
幕
(
まく
)
や
旗差物
(
はたさしもの
)
や、あるいは
革足袋
(
かわたび
)
、
太刀金具
(
たちかなぐ
)
、
刺繍
(
ししゅう
)
、
染物
(
そめもの
)
などの
陣用具
(
じんようぐ
)
は、すべてそれ
小太郎山
(
こたろうざん
)
のとりでへ
贈
(
おく
)
るべきうつくしい
奉仕
(
ほうし
)
だった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
染
常用漢字
小6
部首:⽊
9画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“染物”で始まる語句
染物屋