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そめもの
紙幣と
菓子との二つ
取りにはおこしをお
呉れと
手を
出したる
物なれば、
今の
稼業に
誠はなくとも百
人の
中の
一人に
眞からの
涙をこぼして、
聞いておくれ
染物やの
辰さんが
事を
ずつと
坂の
下の
方の三
浦屋という
宿屋の
方へ
飛んで
行くのもあります。
村で
染物をする
峯屋へも、
俵屋のお
婆さんの
家へも、
和泉屋の
和太郎さんのお
家へも
飛んで
行きました。
請取川越の地へ歸りけり
跡に皆々此※を
外さず近々に江戸表へ
下らんと用意にこそは
掛ける先呉服物
一式は南部權兵衞是を
請込染物は本多源右衞門
塗物の類は遠藤森右衞門が引請夜を