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曲折
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きよくせつ
別に
特別痛むわけでもなく
外面からも
右足の
膝關節は、なんの
異常もなかつたのであるけれども、
自由に
曲折が
出來ない
爲めに、
學校では
作法と
體操を
休まなければならなかつた。
湖の
殿堂を
志す、
曲折算ふるに
暇なき、この
長い
廊下は、五
町右に
折れ、十
町左に
曲り、二つに
岐れ、三つに
裂けて、
次第々々に
奥深く、
早きは
瀬となり、
静なるは
淵となり、
奔るは
湍となり
「
何でえ
※等」
勘次は
無意識にさういつた。
彼の
胸のあたりに
湧き
出る
汗は、
僅に
曲折をなしつゝ
幾筋かの
流るゝ
途を
作つて
居る。
其處には
蕎麥の
幹から
知られぬ
程づつ
立つ
埃が
付いて
濕つて
居る。
可成り氏の行手にいろ/\な
曲折を出すだらうと思はれます。