曲折きよくせつ)” の例文
べつ特別とくべついたむわけでもなく外面ぐわいめんからも右足うそく膝關節しつくわんせつは、なんの異常いじやうもなかつたのであるけれども、自由じいう曲折きよくせつ出來できないめに、學校がくかうでは作法さはふ體操たいさうやすまなければならなかつた。
追憶 (旧字旧仮名) / 素木しづ(著)
みづうみ殿堂でんだうこゝろざす、曲折きよくせつかぞふるにいとまなき、このなが廊下らうかは、五ちやうみぎれ、十ちやうひだりまがり、二つにわかれ、三つにけて、次第々々しだい/\奥深おくふかく、はやきはとなり、しづかなるはふちとなり、はしるははやせとなり
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
なんでえ※等あねら勘次かんじ無意識むいしきにさういつた。かれむねのあたりにいづあせは、わづか曲折きよくせつをなしつゝ幾筋いくすぢかのながるゝみちつくつてる。其處そこには蕎麥そばからからられぬほどづつほこりいてしめつてる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
可成り氏の行手にいろ/\な曲折きよくせつを出すだらうと思はれます。
三作家に就ての感想 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)