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挿
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さし
ふりがな文庫
“
挿
(
さし
)” の例文
旧字:
插
少し
俯向
(
うつむ
)
いて、ええ、やっぱり、顔へは団扇を当てたまんまで、お
髪
(
ぐし
)
の黒い、前の方へ、軽く
簪
(
かんざし
)
をお
挿
(
さし
)
なされて、お草履か、
雪駄
(
せった
)
かの、それなりに、はい、すらすらと
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
猟師
(
れふし
)
これを見れば雪を掘て穴をあらはし、木の
枝
(
えだ
)
柴
(
しば
)
のるゐを穴に
挿
(
さし
)
入れば熊これを
掻
(
かき
)
とりて穴に入るゝ、かくする事しば/\なれば穴
逼
(
つま
)
りて熊穴の口にいづる時槍にかくる。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
強い、しどい、
刺戟
(
しげき
)
のある臭気を、香を
焚
(
た
)
き、鼻の穴へ香水をつけた綿を
挿
(
さし
)
て私が世話をすると、その時だけ意識が
分明
(
はっきり
)
して、他の者には近よらせなかった。そしてお世辞がよかった。
旧聞日本橋:09 木魚の配偶
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
出迎えようと思って、次の
間
(
ま
)
へ飛び出した。そこは真っ暗である。どこに戸の
撮
(
つま
)
みがあるか見えない。まごまごしている内に、外から
鍵
(
かぎ
)
を
挿
(
さし
)
て
錠
(
じょう
)
を開けた。戸が
開
(
あ
)
いた。マリイが
這入
(
はい
)
って来た。
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
「然うね、何か
挿
(
さし
)
花でも少しお取りな。」
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
▼ もっと見る
瓶
(
へい
)
青し白玉椿
挿
(
さし
)
はさむ
六百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
峯
(
みね
)
が
雲
(
くも
)
に
日
(
ひ
)
を
刻
(
きざ
)
み、
水
(
みづ
)
が
谷
(
たに
)
に
月
(
つき
)
を
鑿
(
ほ
)
つた、
大彫刻
(
だいてうこく
)
を
眺
(
なが
)
めても、
婦
(
をんな
)
が
挿
(
さし
)
た
笄
(
かんざし
)
ほども
目
(
め
)
に
着
(
つ
)
かないで、
温泉宿
(
をんせんやど
)
へ
泊
(
とま
)
つた
翌日
(
よくじつ
)
、
以前
(
もと
)
ならば
何
(
なに
)
よりも
前
(
さき
)
に、しか/″\の
堂
(
だう
)
はないか、
其
(
それ
)
らしい
堂守
(
だうもり
)
は
居
(
ゐ
)
まいか
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
挿
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
“挿”を含む語句
挿花
挿頭
挿画
挿入
挿話
挿絵
挿込
輪挿
中挿
花挿
一輪挿
挿櫛
挿木
水挿
状挿
挿毛
半挿
前挿
烟管挿
棒挿
...