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戯
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たわぶ
ふりがな文庫
“
戯
(
たわぶ
)” の例文
旧字:
戲
お勢がまず
起上
(
たちあが
)
ッて
坐舗
(
ざしき
)
を出て、縁側でお鍋に
戯
(
たわぶ
)
れて高笑をしたかと思う間も無く、
忽
(
たちま
)
ち部屋の方で
低声
(
ていせい
)
に詩吟をする声が聞えた。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
又
(
また
)
或日
(
あるひ
)
食事の時に私が何か話の
序
(
ついで
)
に、全体今の幕府の気が知れない、攘夷鎖港とは何の
趣意
(
しゅい
)
だ、
之
(
これ
)
が
為
(
た
)
めに品川の台場の増築とは何の
戯
(
たわぶ
)
れだ
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
蝦蟇法師
(
がまほうし
)
がお通に意あるが如き
素振
(
そぶり
)
を認めたる連中は、これをお通が召使の
老媼
(
おうな
)
に語りて、且つ
戯
(
たわぶ
)
れ、且つ戒めぬ。
妖僧記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
其の絵の
妙
(
たへ
)
なるを
感
(
め
)
でて
乞要
(
こひもと
)
むるもの
一二
前後
(
ついで
)
をあらそへば、只花鳥山水は
乞
(
こ
)
ふにまかせてあたへ、
鯉魚
(
りぎよ
)
の絵は
一三
あながちに惜しみて、人
毎
(
ごと
)
に
戯
(
たわぶ
)
れていふ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
彼方
(
あなた
)
の山を
佶
(
きっ
)
と
睨
(
にら
)
めつ、「さては今宵彼の洞にて、金眸はじめ配下の獣
們
(
ら
)
、
酒宴
(
さかもり
)
なして
戯
(
たわぶ
)
れゐるとや。時節到来今宵こそ。宿願成就する時なれ。
阿那
(
あな
)
喜ばしやうれしや」
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
▼ もっと見る
善吉は
漱
(
うがい
)
をしながらうなずく。初緑らの一群は声高に
戯
(
たわぶ
)
れながら
去
(
い
)
ッてしまッた。
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
と
戯
(
たわぶ
)
れながらステイションに近づけば。発車のしらせチリリンチリリン。
藪の鶯
(新字新仮名)
/
三宅花圃
(著)
前言
(
ぜんげん
)
前行
(
ぜんこう
)
は
唯
(
ただ
)
戯
(
たわぶ
)
れのみと、双方打解けて
波風
(
なみかぜ
)
なく治まりの
付
(
つい
)
たのは誠に
目出度
(
めでた
)
い、何も
咎
(
とがめ
)
立てするにも及ばぬようだが、私には少し説がある。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
下女と
戯
(
たわぶ
)
れて笑い興じている所へ行きがかりでもすれば、文三を顧みて
快気
(
こころよげ
)
に笑う事さえ有る。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
さればよ
殿
(
との
)
聞き給へ。
妾
(
わらわ
)
が名は
阿駒
(
おこま
)
と呼びて、この天井に棲む鼠にて
侍
(
はべ
)
り。またこの猫は
烏円
(
うばたま
)
とて、この
辺
(
あたり
)
に棲む
無頼猫
(
どらねこ
)
なるが。
兼
(
かね
)
てより妾に
懸想
(
けそう
)
し、道ならぬ
戯
(
たわぶ
)
れなせど。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
私は
予
(
かね
)
て申す通り一体の性質が
花柳
(
かりゅう
)
に
戯
(
たわぶ
)
れるなどゝ云うことは
仮初
(
かりそめ
)
にも身に犯した事のないのみならず、口でもそんな
如何
(
いかが
)
わしい話をした事もない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
誰彼の見さかいなく
戯
(
たわぶ
)
れかかッて、詩吟するやら、唱歌するやら、いやがる下女をとらえて舞踏の真似をするやら、飛だり、跳ねたり、高笑をしたり、さまざまに騒ぎ散らす。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
戯
常用漢字
中学
部首:⼽
15画
“戯”を含む語句
悪戯
戯言
調戯
遊戯
戯談
戯謔
串戯
惡戯
児戯
冗戯
戯曲
悪戯盛
悪戯気
戯作
戯弄
戯場
博戯
悪戯児
演戯
悪戯好
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