後廻あとまは)” の例文
みづもちひてはかへつてくない場合ばあひ後廻あとまはしにして、みづもちひて差支さしつかへない場合ばあひ、もしくは有利ゆうり場合ばあひおいて、みづのあるなしによつて如何いかこれ處置しよちするかをべてたい。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
ところ今日けふかへりをけてつてると、其所そこ兄弟きやうだいで、べつ御世辭おせじ使つかはないうちに、何處どこ暖味あたゝかみのある仕打しうちえるので、ついひたいこと後廻あとまはしにして、一所いつしよになんぞ這入はいつて
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
すかされ機械仕掛きかいじかけのあやつり身上しんじやう松澤まつざはももうくだざかよとはやされんは口惜くちをしくなる新田につた後廻あとまははら織元おりもと其他そのほか有金ありがね大方おほかたとりあつめて仕拂しはらひたるうはさこそみゝよりのことなれと平生ひごろねらひすませしまと彼方かなたより延期えんき
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
開会後第一の土曜の午過ひるすぎには大勢おほぜい一所にた。——広田先生と野々宮さんと与次郎と三四郎と。四人よつたり余所よそ後廻あとまはしにして、第一に「森の女」の部屋に這入つた。与次郎が「あれだ、あれだ」と云ふ。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)