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待人
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まちびと
ふりがな文庫
“
待人
(
まちびと
)” の例文
ここに梓が
待人
(
まちびと
)
、
辻占
(
つじうら
)
、畳算、夢の
占
(
うらない
)
などいう迷信の
盛
(
さかん
)
な人の中に生れもし育ちもし、且つ教えられもしたことを
予
(
あらかじ
)
め断っておかねばならぬ。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
この上はその
待人
(
まちびと
)
の
如何
(
いか
)
なる者なるかを見て、疑は決すべしと、やがてその消息を
齎
(
もたら
)
し
来
(
きた
)
るべき彼の
帰来
(
かへり
)
の程を、陰ながら
最更
(
いとさら
)
に遅しと待てり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
夜
(
よ
)
に
入
(
い
)
って、明智のアパートに第二の訪問者があった。玉村妙子さんだ。午前、彼女から電話で予告があったので、明智の方でも心待ちにしていたのだ。楽しからぬ
待人
(
まちびと
)
ではあったが。
魔術師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
待人
(
まちびと
)
入
(
いれ
)
し
小御門
(
こみかど
)
の
鎰
(
かぎ
)
来
俳句への道
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
意外なる
待人
(
まちびと
)
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
其
(
そ
)
の
小机
(
こづくゑ
)
に、
茫乎
(
ぼんやり
)
と
頬杖
(
ほゝづゑ
)
を
支
(
つ
)
いて、
待人
(
まちびと
)
の
當
(
あて
)
もなし、
爲
(
せ
)
う
事
(
こと
)
ござなく、と
煙草
(
たばこ
)
をふかりと
吹
(
ふ
)
かすと
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
久
(
ひさ
)
しい
以前
(
いぜん
)
だけれど、
大塚
(
おほつか
)
の
火藥庫
(
くわやくこ
)
わき、いまの
電車
(
でんしや
)
の
車庫
(
しやこ
)
のあたりに
住
(
す
)
んで
居
(
ゐ
)
た
時
(
とき
)
、
恰
(
あたか
)
も
春
(
はる
)
の
末
(
すゑ
)
の
頃
(
ころ
)
、
少々
(
せう/\
)
待人
(
まちびと
)
があつて、
其
(
そ
)
の
遠
(
とほ
)
くから
來
(
く
)
る
俥
(
くるま
)
の
音
(
おと
)
を、
廣
(
ひろ
)
い
植木屋
(
うゑきや
)
の
庭
(
には
)
に
面
(
めん
)
した
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ゆるき
扱帶
(
しごき
)
も
身
(
み
)
に
入
(
し
)
むや、
遠
(
とほ
)
き
山
(
やま
)
、
近
(
ちか
)
き
水
(
みづ
)
。
待人
(
まちびと
)
來
(
きた
)
れ、
初雁
(
はつかり
)
の
渡
(
わた
)
るなり。
月令十二態
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
待人
(
まちびと
)
の
日
(
ひ
)
を
算
(
かぞ
)
ふるや。
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
待
常用漢字
小3
部首:⼻
9画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“待”で始まる語句
待
待遇
待合
待乳山
待兼
待遠
待伏
待構
待受
待乳