“初雁”の読み方と例文
読み方割合
はつかり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私にはその方が似合ふさわしいからといわれますので、おりおりは出詠しました。最初の題は故郷薄ふるさとすすき初雁はつかりというのでした。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
初雁はつかり、虫の音、花壇の手入れ、歌をよむ方やお百姓などは、さぞ忙しいでございましょう」
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「ははあ、初雁はつかりもとまるや恋の軽井沢、とはこれだ、この情味には蜀山しょくさんも参ったげな」
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)