“はつかり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
初雁77.8%
初狩22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ははあ、初雁はつかりもとまるや恋の軽井沢、とはこれだ、この情味には蜀山しょくさんも参ったげな」
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ゆるき扱帶しごきむや、とほやまちかみづ待人まちびときたれ、初雁はつかりわたるなり。
月令十二態 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
初狩はつかりまで行ったところが、通りかかる馬方の口から変なことを聞いたもんだから、それで、もしやと引返してみたんだ」
大月の宿しゅくを出た街道は半里ほどすると爪先あがりに笹子峠ささごとうげへ一本道、右に清冽せいれつな流れをみながら行くこと三十町で初狩はつかり村へ入る、峠にかかる宿のことで茶店が三四軒
無頼は討たず (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
猿橋から大月、大月には岩殿山いわとのさんの城あとがございまして、富士へおいでになるにはそこからわかれる道がございます。それから初狩はつかり、黒野田を通って笹子峠