“まちびと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
待人52.9%
市人17.6%
町人17.6%
邑人5.9%
邑民5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この上はその待人まちびと如何いかなる者なるかを見て、疑は決すべしと、やがてその消息をもたらきたるべき彼の帰来かへりの程を、陰ながら最更いとさらに遅しと待てり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ベンヺ ロミオ、はやう! はやげた! あれ、市人まちびとさわぎはじむる。チッバルトは落命らくめいぢゃ。狼狽うろたへてゐるところでない。とらへられたならば、領主りゃうしゅ死罪しざい宣告せんこくせう。はやちた、はやう/\!
先生はなんの抵抗ていこうもせずにこの地方の教育界の将来のために喜んで十字架についたのである、先生は浦和の町人まちびとがかならずその不正不義を反省するときがくると自信しているのだ。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
われ答へて彼に曰けるは、チヤッコよ、汝の苦しみはわが心をいたましめわが涙をいざなふ、されどもし知らば、分れしまち邑人まちびとの行末 五八—六〇
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
善き師曰ひけるは、子よ、ディーテと稱ふるまちは今近し、こゝには重き邑人まちびと大いなる群集むれあり 六七—六九
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
我は盜人の中にて汝のきはたか邑民まちびと五人いつたりをみたり、我之を恥とす、汝もまた之によりて擧げられて大いなる譽を受くることはあらじ 四—六
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
汝等邑民まちびとわれをチヤッコとよびなせり、害多き暴食の罪によりてわれかくの如く雨にひしがる 五二—五四
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)