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まちびと
ふりがな文庫
“
市人
(
まちびと
)” の例文
(また、
明日
(
あす
)
にも)という不安と虚無観が消え去らないと見えて、往来の
市人
(
まちびと
)
の顔には、どれもこれも、落着かない色が見えていた。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ベンヺ ロミオ、
速
(
はや
)
う!
速
(
はや
)
う
迯
(
に
)
げた! あれ、
市人
(
まちびと
)
が
騷
(
さわ
)
ぎはじむる。チッバルトは
落命
(
らくめい
)
ぢゃ。
狼狽
(
うろた
)
へてゐるところでない。
捕
(
とら
)
へられたならば、
領主
(
りゃうしゅ
)
は
死罪
(
しざい
)
を
宣告
(
せんこく
)
せう。
速
(
はや
)
う
落
(
お
)
ちた、
速
(
はや
)
う/\!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
この
漢
(
をとこ
)
と
比
(
くらべ
)
て
見
(
み
)
ると
流石
(
さすが
)
のブリダアの
市人
(
まちびと
)
も
餘程
(
よほど
)
の
勤勉
(
きんべん
)
の
民
(
たみ
)
と
言
(
い
)
はんければならない、
何
(
な
)
にしろラクダルの
豪
(
えら
)
い
證據
(
しようこ
)
は『
怠惰屋
(
なまけや
)
』といふ
一個
(
ひとつ
)
の
屋號
(
やがう
)
を
作
(
つく
)
つて
了
(
しま
)
つたのでも
了解
(
わか
)
る、
綉工
(
ぬひはくや
)
とか
珈琲屋
(
かうひいや
)
とか
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
そこらを往来する物売りや、
工匠
(
たくみ
)
や、侍や、雑多な
市人
(
まちびと
)
は、ただ、今日から明日への
生活
(
たつき
)
に、短い希望をつないで、あくせくと、足を
迅
(
はや
)
めているに過ぎないのだった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
清盛入道の
飛耳張目
(
ひじちょうもく
)
——
六波羅童
(
ろくはらわっぱ
)
と呼んで
市人
(
まちびと
)
に恐れられている赤い
直垂
(
ひたたれ
)
を着た十四、五歳の少年らが、なにか、
平相国
(
へいしょうこく
)
の悪口でも演じているのではないかと、こましゃくれた眼を
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
市
常用漢字
小2
部首:⼱
5画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“市人”で始まる語句
市人等