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庵
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いほ
ふりがな文庫
“
庵
(
いほ
)” の例文
みがきて
庭
(
には
)
の
木
(
こ
)
かげも
心地
(
こゝち
)
よげなるを
籠居
(
たれこめ
)
てのみ
居給
(
ゐたま
)
ふは
御躰
(
おからだ
)
にも
毒
(
どく
)
なる
物
(
もの
)
をとお
八重
(
やへ
)
さま/″\に
誘
(
いざな
)
ひて
邊
(
ほと
)
りちかき
野
(
の
)
の
景色
(
けしき
)
田面
(
たのも
)
の
庵
(
いほ
)
の
侘
(
わび
)
たるも
又
(
また
)
を
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
紅葉館は我
庵
(
いほ
)
の
後
(
うしろ
)
にあり。古風の茶亭とは名のみにて、今の世の浮世才子が高く笑ひ、低く語るの塲所なり。三絃の音耳を離れず、蹈舞の響森を
穿
(
うが
)
ちて
来
(
きた
)
る。
秋窓雑記
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
寂しさに堪へたる人の又もあれな
庵
(
いほ
)
をならべむ冬の山里 (西行法師)
『さびし』の伝統
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
さひしさに堪へたる人のまたもあれな
庵
(
いほ
)
を並へん冬の山里 (西行)
歌よみに与ふる書
(旧字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
法然の
庵
(
いほ
)
りし山のこのふところは苔むしてあるか古へゆ今に
閉戸閑詠
(新字旧仮名)
/
河上肇
(著)
▼ もっと見る
師の君の目を病みませる
庵
(
いほ
)
の庭へうつしまゐらす白菊の花
みだれ髪
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
我が
庵
(
いほ
)
の
厠
(
かはや
)
の裏のなつめの木花のさかりも今は過ぎたり
雀の卵
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
我が
庵
(
いほ
)
は三輪の山もと恋しくば
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
わが
庵
(
いほ
)
の
経
(
ふみ
)
よむ窓に
鶴
(
つる
)
の来て
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
谷風や
青田
(
あをた
)
を
廻
(
めぐ
)
る
庵
(
いほ
)
の
客
(
きやく
)
澄江堂雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
わが
庵
(
いほ
)
へ
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
蘆のかれ葉に霜のみ冴ゆる古宅の池も、
筧
(
かけひ
)
のおとなひ心細き山した
庵
(
いほ
)
も、田のもの
案山子
(
かがし
)
も小溝の流れも、須磨も明石も松島も、ひとつ光りのうちに包みて、清きは清きにしたがひ
琴の音
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
我
庵
(
いほ
)
を隔つること
杜
(
もり
)
ひとつ、名宗匠
其角
(
きかく
)
堂永機住めり、一日人に誘はれて訪ひ行きつ、閑談
稍
(
やゝ
)
久しき後、彼の導くまゝに家の
中
(
うち
)
あちこちと見物しけるが、華美を尽すといふ程にはあらねど
秋窓雑記
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
この
庵
(
いほ
)
にまこと仏の
坐
(
おは
)
すかと思ふけはひに雪ふりいでぬ
雲母集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
庵
(
いほ
)
の月あるじを問へば芋掘りに
俳人蕪村
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
高原の
庵
(
いほ
)
に目ざめて
晶子詩篇全集拾遺
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
この
庵
(
いほ
)
に
三月
(
みつき
)
五月
(
いつつき
)
棲み馴れていよよ親しむ西日の反射
雲母集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
庵
漢検準1級
部首:⼴
11画
“庵”を含む語句
庵室
此庵
草庵
庵主
沢庵漬
沢庵
沢庵石
庵原
沢庵和尚
古賀侗庵
道庵
小瀬甫庵
杏庵
楊庵
再法庵
大喜庵
快庵禅師
如是縁庵
不知庵
梅木淳庵
...