“杏庵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうあん66.7%
きようあん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「牢屋づきの中根杏庵きょうあんが、折わるく、きょうは自宅にもおりません。どこやらの病人を、遠くまで、に行ったとかで」
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
妻籠つまごの寿平次、実蔵(得右衛門の養子)、落合の勝重かつしげ、山口の杏庵きょうあん老、いずれも半蔵には久しぶりに合わせる顔である。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「主人が宵から氣むづかしくて、夜半過ぎまで店中の者も落付けない騷ぎでした。中氣には違ひありませんが、かんが昂ぶると、よくあんなことがあります。私は馬道の杏庵きようあん先生のところへ、二度も使ひに行つたくらゐで」