“杏仁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうにん50.0%
あんにん25.0%
きやうにん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
単なるマジナイではなくて、杏仁きょうにんか葉緑素か、何かの成分があったのだろう。不思議に、コロリと効いた。
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
卓子テーブルの上に、飲みのこしのウィスキーの壜があり、その横に空になったコップがありましたが、ぷーんと強く杏仁あんにんの匂いがしていました。彼は青酸加里を用いたのです。
密林荘事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そのわけは、この杏の美しい花を眺めるといふだけではなかつたのです。この木から漢薬の杏仁きやうにんといふものをとるためだつたのです。
果物の木の在所 (新字旧仮名) / 津村信夫(著)