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底
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そこひ
ふりがな文庫
“
底
(
そこひ
)” の例文
其
状
(
さま
)
銀色の帶を
展
(
の
)
べたる如し。この細大二流は、わが立てる
巖
(
いはほ
)
の前に至りて合し、幅
闊
(
ひろ
)
き急流となり、乳色の渦卷を生じて
底
(
そこひ
)
なき深谷に
漲
(
みなぎ
)
り落つ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
暗がりに目が
馴
(
な
)
れたのか、空は星の上に星が
重
(
かさな
)
って、
底
(
そこひ
)
なく晴れている——どこの峰にも銀の
覆輪
(
ふくりん
)
はかからぬが、
自
(
おのず
)
から月の出の光が山の
膚
(
はだ
)
を
透
(
とお
)
すかして、
巌
(
いわ
)
の
欠
(
かけ
)
めも、路の石も
唄立山心中一曲
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
否、君を思ふ心の深き
底
(
そこひ
)
をば今ぞ知りぬる。君は故里に頼もしき
族
(
やから
)
なしとのたまへば、此地に善き世渡のたつきあらば、留り玉はぬことやはある。又我愛もて繋ぎ留めでは止まじ。
舞姫
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
底
(
そこひ
)
の熱をあたためよ。
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
わたつ
海
(
み
)
の
底
(
そこひ
)
に
佐藤春夫詩集
(旧字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
▼ もっと見る
時に不思議なものを見ました——
底
(
そこひ
)
なき雪の大空の、なおその上を、プスリと
鑿
(
のみ
)
で
穿
(
うが
)
ってその穴から落ちこぼれる……大きさはそうです……
蝋燭
(
ろうそく
)
の灯の少し
大
(
おおき
)
いほどな
真蒼
(
まっさお
)
な光が
雪霊続記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
否、君を思ふ心の深き
底
(
そこひ
)
をば今ぞ知りぬる。君は
故里
(
ふるさと
)
に頼もしき
族
(
やから
)
なしとのたまへば、此地に善き世渡のたつきあらば、留り玉はぬことやはある。又我愛もて繋ぎ留めでは
止
(
や
)
まじ。
舞姫
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
終の圖に筆を染むる時、姫の
宣給
(
のたま
)
ふやう。かく麓より眺むれば、この落ちたぎつ水の勢は、
早晩
(
いつか
)
巖石を穿ち碎き、押し流して、その上なる人家も
底
(
そこひ
)
なき瀧壺に陷らずやと怖しく思はると宣給ふ。われ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
底
(
そこひ
)
なき
底
(
そこひ
)
より。
佐藤春夫詩集
(旧字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
時
(
とき
)
に
不思議
(
ふしぎ
)
なものを
見
(
み
)
ました——
底
(
そこひ
)
なき
雪
(
ゆき
)
の
大空
(
おほぞら
)
の、
尚
(
な
)
ほ
其
(
そ
)
の
上
(
うへ
)
を、プスリと
鑿
(
のみ
)
で
穿
(
うが
)
つて
其
(
そ
)
の
穴
(
あな
)
から
落
(
お
)
ちこぼれる……
大
(
おほ
)
きさは
然
(
さ
)
うです……
蝋燭
(
らふそく
)
の
灯
(
ひ
)
の
少
(
すこ
)
し
大
(
おほき
)
いほどな
眞蒼
(
まつさを
)
な
光
(
ひかり
)
が
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
海の
底
(
そこひ
)
ふかく
佐藤春夫詩集
(旧字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
“底”の意味
《名詞》
(そこ)器、図形、地形など、物体の最も下になる部分。即ち、ある部分の周囲が全て、その部分よりも高い位置をなしている場合のある部分。
(テイ)累乗の演算において、繰り返し掛け合わせられる数。対数
log_{b} x
における
b
。基数。
;対義語
(語義1):頂
(出典:Wiktionary)
底
常用漢字
小4
部首:⼴
8画
“底”を含む語句
水底
海底
到底
船底
心底
胸底
地底
真底
底冷
底止
底光
河底
眼底
底土
川底
谷底
筐底
徹底
糸底
底力
...