“地底”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちてい53.8%
じぞこ30.8%
ちぞこ7.7%
じそこ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大上海だいシャンハイの地下を二百メートル下った地底ちていに、宇宙線をさけて生活している例の変り者の大科学者金博士きんはかせのことは、かねて読者もお聞き及びであろう。
すると、下の影は、そのまま地底じぞこへでも消え入りたそうな姿をした。そのうえさらに、その頭巾額ずきんびたいを、地にすりつけて。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、お千絵は、怖ろしい紅蓮ぐれんの炎を思いうかべて、うつろな眼で、古い歴史のある地底ちぞこの部屋を眺めた。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それさ。『三島女郎衆の化粧の水』さ。富士山に降った白雪が朝日で解けてこの辺の地底じそこを流れていますから三島はこの通り水が豊富でかつ綺麗だという俗説です」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)