地底ちぞこ)” の例文
と、お千絵は、怖ろしい紅蓮ぐれんの炎を思いうかべて、うつろな眼で、古い歴史のある地底ちぞこの部屋を眺めた。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ああ凩は嫌……浮世の寒風はいや……。千絵はこのまま、この地底ちぞこの部屋に埋もれてしまいたい」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「アア、やっぱりここは、屋敷の地底ちぞこへ建てた隠し部屋に違いない……」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)