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山越
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やまご
ふりがな文庫
“
山越
(
やまご
)” の例文
十時
(
じふじ
)
出發
(
しゆつぱつ
)
、
同
(
どう
)
五十五分
(
ごじふごふん
)
電鐵
(
でんてつ
)
にて
小田原
(
をだはら
)
に
歸
(
かへ
)
り、
腕車
(
わんしや
)
を
雇
(
やと
)
うて
熱海
(
あたみ
)
に
向
(
むか
)
ふ、
此
(
こ
)
の
道
(
みち
)
山越
(
やまご
)
え
七里
(
しちり
)
なり。
熱海の春
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
志賀
(
しが
)
の
山越
(
やまご
)
えといふのは、
昔
(
むかし
)
から
歌
(
うた
)
にたび/\
詠
(
よ
)
まれた、
京都
(
きようと
)
から
近江
(
あふみ
)
へ
越
(
こ
)
えるところです。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
大人
(
おとな
)
の
足
(
あし
)
でもなか/\
骨
(
ほね
)
が
折
(
を
)
れるといふくらゐのところでした。
何故
(
なぜ
)
、
伯父
(
をぢ
)
さんがそんな
山越
(
やまご
)
しにかゝつたかといふに、
早
(
はや
)
く
皆
(
みんな
)
を連れて
馬車
(
ばしや
)
のあるところまで
出
(
で
)
たいと
考
(
かんが
)
へたからです。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
この道に立ちてぞおもふ赤彦ははや
山越
(
やまご
)
しになりにつらむか
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
野茨
(
のばら
)
の
匂
(
にほ
)
ひがして
來
(
き
)
て、
自分
(
じぶん
)
の
行
(
ゆ
)
く
道
(
みち
)
の
傍
(
そば
)
に、ほとゝぎすの
鳴
(
な
)
く
聲
(
こゑ
)
のするところの
志賀
(
しが
)
の
山越
(
やまご
)
えよ、といふのです。かういふ
風
(
ふう
)
な
作
(
つく
)
りかへが、また
短歌
(
たんか
)
の
上
(
うへ
)
にたびたび
行
(
おこな
)
はれました。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
▼ もっと見る
今
(
いま
)
だに
父
(
とう
)
さんはあの『みさやま
峠
(
たうげ
)
』の
山越
(
やまご
)
しを
忘
(
わす
)
れません。
草臥
(
くたぶ
)
れた
足
(
あし
)
をひきずつて
行
(
い
)
きまして、
日暮方
(
ひくれがた
)
の
山
(
やま
)
の
裾
(
すそ
)
の
方
(
はう
)
にチラ/\チラ/\
燈火
(
あかり
)
のつくのを
望
(
のぞ
)
んだ
時
(
とき
)
の
嬉
(
うれ
)
しかつた
心持
(
こゝろもち
)
をも
忘
(
わす
)
れません。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
朝風
(
あさかぜ
)
にうばらかをりて、ほとゝぎす
鳴
(
な
)
くや うづきの
志賀
(
しが
)
の
山越
(
やまご
)
え
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
六七
山越
(
やまご
)
し
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
“山越”の解説
山越(さんえつ)とは、古代中国の異民族、不服従民である。揚州丹陽郡周辺を本拠とし、同地を領有した孫策・孫権、及び彼らの興した呉に対してしばしば反乱を起こした。
(出典:Wikipedia)
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
越
常用漢字
中学
部首:⾛
12画
“山”で始まる語句
山
山家
山路
山羊
山茶花
山間
山中
山谷
山毛欅
山車