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大言
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たいげん
ふりがな文庫
“
大言
(
たいげん
)” の例文
数年来
鬱積
(
うっせき
)
沈滞せる者
頃日
(
けいじつ
)
漸
(
ようや
)
く出口を得たる事とて、
前後
(
ぜんご
)
錯雑
(
さくざつ
)
序次
(
じょじ
)
倫
(
りん
)
なく
大言
(
たいげん
)
疾呼
(
しっこ
)
、われながら狂せるかと存候ほどの次第に御座候。
歌よみに与ふる書
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
聞
(
きゝ
)
暫
(
しば
)
し思案して申ける樣和尚は何と
思
(
おも
)
はるゝや
拙者
(
せつしや
)
大言
(
たいげん
)
を
吐
(
はく
)
に似たれども伊賀亮
程
(
ほど
)
の大才ある者久しく山中に
隱
(
かく
)
れて
在
(
ある
)
は
黄金
(
こがね
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
おや? あんな
大言
(
たいげん
)
を
吐
(
は
)
いておいて、どこへもぐりこんでゆくのかと、こなたに三人がながめていると、折こそあれ、
金明泉
(
きんめいせん
)
のほとりから、一陣の
旋風
(
せんぷう
)
をおこして
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
三四郎はその
大言
(
たいげん
)
に驚いた。驚いてもかまわない。驚いたままに進行して、しまいに
三四郎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
いずれの群集を見ても少しも
激
(
げき
)
しているものはない。
大言
(
たいげん
)
する者もなく、
哂
(
あざけ
)
り
嗤
(
わら
)
う者もない。すこぶる
真面目
(
まじめ
)
でさながら親の大病の診断を医者から聞いているような顔つきであった。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
▼ もっと見る
「ええ加減にしろ。
大言
(
たいげん
)
よりは、ウィスキーじゃ。ペパミントじゃ」
毒瓦斯発明官:――金博士シリーズ・5――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
と
大言
(
たいげん
)
吐
(
は
)
きし
昔
(
むかし
)
の
心
(
こゝろ
)
の
恥
(
はづ
)
かしさよ
誰
(
た
)
れが
好
(
この
)
んで
牛馬
(
ぎうば
)
の
代
(
かは
)
りに
油汗
(
あぶらあせ
)
ながし
塵埃
(
ぢんあい
)
の
中
(
なか
)
馳
(
は
)
せ
廻
(
めぐ
)
るものぞ
仕樣
(
しやう
)
模樣
(
もやう
)
の
竭
(
つ
)
きはてたればこそ
恥
(
はじ
)
も
外聞
(
ぐわいぶん
)
もなひまぜにからめて
捨
(
す
)
てた
身
(
み
)
のつまり
無念
(
むねん
)
も
殘念
(
ざんねん
)
も
饅頭笠
(
まんぢうがさ
)
のうちに
包
(
つゝ
)
みて
參
(
まゐ
)
りませうと
聲
(
こゑ
)
低
(
びく
)
に
勸
(
すゝ
)
める
心
(
こゝろ
)
いらぬとばかりもぎだうに
過
(
す
)
ぎ
行
(
ゆ
)
く
人
(
ひと
)
それはまだしもなりうるさいは
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
成就せしめんとする
大檀那
(
おおだんな
)
は天下一人もなく数年来
鬱積
(
うっせき
)
沈滞せるもの
頃日
(
けいじつ
)
ようやく出口を得たることとて
前後
(
ぜんご
)
錯雑
(
さくざつ
)
序次
(
じょじ
)
倫
(
りん
)
なく
大言
(
たいげん
)
疾呼
(
しっこ
)
我ながら狂せるかと存候ほどの次第に御座候。
歌よみに与ふる書
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
と、
浮
(
うわ
)
ッ
調子
(
ちょうし
)
な
町人
(
ちょうにん
)
ことばで、おそろしく
大言
(
たいげん
)
をはいた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ホ、憤然と、
大言
(
たいげん
)
したな。なんでひいたか」
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“大言”の意味
《名詞》
大言(たいげん)
分不相応に大袈裟に言うこと。
(出典:Wiktionary)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
“大言”で始まる語句
大言海
大言壮語
大言癖
大言放語