“たいげん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タイゲン
語句割合
大言32.1%
太原32.1%
大絃10.7%
大元7.1%
大源3.6%
大限3.6%
太元3.6%
太玄3.6%
対舷3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きゝしばし思案して申ける樣和尚は何とおもはるゝや拙者せつしや大言たいげんはくに似たれども伊賀亮ほどの大才ある者久しく山中にかくれてある黄金こがね
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
太原たいげん雪斎和尚は、今川家にすれば、黒衣の軍師であり、元康にとっては、幼少から薫陶くんとうをうけた学問兵法の師であった。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大絃たいげんはさらすもとひにおつかり
一行とは竹内栖鳳氏の一族郎党、ならび大元たいげん洋行のおかみさんである。駕籠の乗り心地は思ったよりも好い。私はその駕籠の棒に長々と両足を伸ばしながら、廬山の風光を楽んで行った。
長江游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
得て忽ちひら悟道ごだう明門みやうもん無位むゐ眞人しんじん至極にしたる白鳥の毒氣殊更の坊より大源たいげんと法名をたまはり無量庵の主になほりたり然るに汝は計略けいりやく首尾能しゆびよくおこなひしと心得我が女房をつまとなし我が娘里を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
今年七十有一、死旦夕たんせきに在り、といえるは、英雄もまた大限たいげんようやせまるを如何いかんともする無き者。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
東晋とうしん太元たいげん年中に武陵ぶりょう黄道真こうどうしんという漁人ぎょじんが魚を捕りに出て、渓川たにがわに沿うて漕いで行くうちに、どのくらい深入りをしたか知らないが、たちまち桃の林を見いだした。
太玄たいげんもんおのずからひらけて、このはなやかなる姿を、幽冥ゆうめいに吸い込まんとするとき、余はこう感じた。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
水平の射撃ならともかく、一高一低ともなれば、あれらはみな、死物的に固着してしまうのじゃよ。慈悲太郎、兄はいま抱火矢を使って、あの軍船と対舷たいげん砲撃を交わしてみせるわ
紅毛傾城 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)